第四章
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「どうもな」
「これはどういうことや、いや」
すぐにだ、ファラは言った。
「これはな」
「すぐにわかるな」
「術や、それでや」
「私等小さくさせられてるな」
「他にはないわ」
考えられることはというのだ。ことはというのだ。
「そやろ」
「全く以て同意や」
「さて、小さくなるとな」
ファラはさらに言った。
「何かと不都合なことがあるな」
「小さいだけでな」
「まず場所が広くなる」
「そして普段は何でもない鼠や虫とかがな」
「ごっつい強敵になる」
「厄介なことだらけやな」
「しかしや」
それでもとだ、ファラはシルビーナにこうも言った。
「ええこともある」
「そやな、細かいところまで見やすい」
「探索がしやすいからな」
「そこが利点やな」
「そしてその利点をな」
「ここは活かしてくんやな」
「虫とか鼠が出て来ても」
普段は何でもないが身体が小さいと脅威になる彼等もというのだ。
「あたい等には術もあるしな」
「特に怖ないな」
「ジャイアントラットや大型の虫と戦う時と一緒や」
元の身体の大きさの時に戦う彼等と同じだというのだ。
「そやから臆することなくな」
「戦っていくか」
「そうしよな」
二人で話してだ、そうしてだった。
ファラはシルビーナと共に家の中の探索を小さくなった身体ではじめた、その中でファラが言った通りにだった。
多くの鼠や昆虫達が来た、二人はその普段は何ともないが今は脅威である彼等を倒していき家の中を調べていった。
その中である部屋の前に来た、ファラはその部屋の前でシルビーナに言った。
「色々な部屋調べたけどな」
「この部屋が最後やな」
シルビーナも部屋の前で言う、今は小人である二人の前では扉もかなりの大きさになっていて普通では開けられそうもない。
「このお家の中では」
「地下深くにあるお部屋とかな」
「相当に怪しいな」
「もう絶対にや」
それこそというのだ。
「ここはな」
「何かあるな」
「そうとしかな」
「ほんまに思へんな」
「ほな今からな」
「部屋の中に入ろうな」
二人で話してだ、二人は浮遊の術を使ってそうして通気口から部屋の中に入った。その途中にも虫達がいたが何なく倒した。
そして部屋の中に忍び込むとオークの柄の悪い顔立ちと身なりの男が薄汚い色のローブを着た男と話していた。
まずそのオーブの男を見てだ、ファラは言った。
「あれがな」
「ああ、話に聞いた通りの外見やな」
「カメダロスや」
「ファミリーのドンやな」
「それであいつと話してるのは」
「一体誰や」
「よおやってくれてるな」
カメダロスはテーブルに座っている、そこで向かい側にいる男と二人でラム酒を飲みつつさらに言った。
「街中の
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