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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第16話 2つの出逢い
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が不規則に揺れ、動揺しているのが分かる。テスタロッサの様に纏めた髪が揺れているが……私としたことがそれすらも見落としていたか。
ただし、裏を返せばそれほどまでに動きが同一だということになるのだが……。
変身魔法を扱えるだけの魔力をアイツは持っていたか? という疑念も生まれ始めてきた。
「や、だって。シグ……ヴォル……ケンリッターさんって、皆さん有名じゃないですか。それで、あの」
……おや? 何故か今度は顔が赤くなってきたぞ? いや、待て待て……そんな筈は。
なんて考えていると、不意に私に影が掛かり、振り返って見れば。
「ごめんなさいね、遅くなったわ。さて、ヴォルケンの騎士様。うちの従業員に何用で?」
「……は?」
ドスの利いた声、背の高い男性……カイゼル髭に、ガッチリとしたビルダーらしい体の……メイドがそこに居た。
――――
結論から言えば。勘違いだということがわかった。
一つは、六課に確認を取れば、緋凰は現在108部隊のギンガと共に居る事がわかった。
そして、もう一つは――
「あははははは、気にしないでください。そんなに似てるなら一度お会いしてみたいです」
「ぅむ……本当に申し訳ない」
現在私は、喫茶店S.H.F.にてお茶を頂いている。
一悶着……いや、ここの店長とやり合う直前まで行きかけたが、その前に緋凰と間違えた……店員Sさんとやらが、全力で止められた。
その上で、私の名前を知っていたのは、昔の戦技披露会で見かけたからという事と、単にファンだと言われた……正直後者は気恥ずかしい。
「それにしても驚いたわー。少し目を離した隙に絡まれてるんですもの。しかも夜天の騎士に。大真面目な顔で」
「……申し訳ない。同僚にどうしても似ていて……そんな趣味が、と」
「いえいえ、そんなに似てるなら。仲良くなれそう……いや、一周回って相性最悪かもしれませんね。
シグナムさん、おかわりはどうですか?」
ティーポットを見せて来る。一瞬どうしようかと考えたが……主の淹れてくださるお茶とはまた違った美味しさに魅入られて、
「……頂こう」
「はい、どうぞ」
ふむ、本当に不思議だ。特に何の代わりのない紅茶だと言うのに、ここまで美味しいとは。
「ごめんなさい。本当はいろいろおもてなしをしたかったんですが、丁度材料切れて、仕込み直す所だったんですよねぇ」
「そうねぇ、ごめんなさいねシグナム
ちゃん
(
・・・
)
」
「ブッ!?」
店員Sさんはともかく、ここの店長キャディさんの言葉で吹き出してしまう。
「わー……店長、それでこの前学生さんを笑い殺そうとしたのに、なんで学ばないん
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