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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第023話 5日目・2月04日『桜の秘め事と志郎の想い』
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その不思議な光景に志郎は一人分からずに可愛らしくコテンと首を傾げるだけであった。
セイバーは拳をギリギリと握りながらも内心で「(逃げましたね………)」とアーチャーのチキンぶりに愚痴を零していたり。
そんな時だった。
「あああ〜〜〜……おはようー…」
「………」
「………」
そこに昨日と同じく幽鬼のような凛が姿を現して志郎とセイバーはどこか思考がフリーズしたおかげで先ほどの事は頭から抜けていたのであった。
「………? あによー……? 二人して固まっちゃって…ま、いっか。志郎ー、牛乳ちょうだい」
「いいよ。冷蔵庫に入っているから」
咄嗟に言葉を返せた志郎はよく出来ていただろう。
そんな志郎を気にせずに凛は台所にいき志郎の承諾も得て牛乳を腰に手を当てて飲んでいた。
そのあまりにもいつもとはかけ離れた凛の姿に志郎は昨日と同じく一瞬目を疑ったみたいだが以降は普通に接していた。
「シロも手慣れましたね………」
セイバーは志郎の成長に褒めるべきか嘆くべきかを考えているのであった。
そんなこんなで志郎は朝ご飯を作り終えると、一度制服に着替えに自室へと入っていった。
もう少しすれば藤村大河や間桐桜が来るかもしれないからと思い。
でも、昨日の今日で桜が家に来てくれるのかは不安ではあった。
もしなにか言い含められていたらどうしようと思っていた。
そんな時に志郎の部屋の扉がノックされる。
「はーい!」
「志郎様、キャスターです。少しよろしいでしょうか………?」
志郎が声を上げると外からキャスターの声が聞こえてきたので志郎は「入ってきていいよ」と入室を促す。
それで部屋の中に入ってくるキャスター。
「お早うございます、志郎様」
「お早う、キャスター。それでどうしたの? 着替えたら挨拶に行こうと思っていたからちょうどよかったけど………」
「はい。間桐桜の件なのですが今日の学園からの帰りに必ず家に来るように言ってもらえないでしょうか?」
「桜を………?」
「はい。志郎様にとっても大事な事ですので。覚えておいてくださいませんか?」
キャスターはその頭のフードを後ろに垂らして綺麗な素顔で、且つ真剣な表情で志郎にそう言った。
………おそらく今日がサーヴァント三人が計画していた事を実行に移す日なのだろう。
志郎に凛がその事を知らずとも志郎の事を思う三人の事なのだから桜の救済は必ず決行されるだろう。
ただ不安材料は昨日の市街戦………。
これがなければもっとうまくいっていたかもしれないとキャスターは思っていた。
「でも、多分今日の朝には桜は来ると思うのだけど………その時じゃダメなの?」
「はい。恐らく一般人の藤村さんもいらっしゃることでしょう。魔術の話ができないのは痛いですから」
「そう
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