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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第021話 4日目・2月03日『真意と暗躍する者』
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体は 剣で 出来ている》―――……ッ!」

それと同時にライダーの魔法陣から強大な光が放たれる。

熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)――――ッ!」

それに対抗するかのようにアーチャーの手から桃色の七つの花弁が咲き誇る。
それは一瞬の事で全部を解析できなかったけど分かった。



熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)

それはトロイア戦争において大英雄の投擲を防いだという、七重、皮張りの盾の事だ。
おそらくこの盾の宝具の真名は彼の名から取られたものなのだろう。

そんなものまで投影できるアーチャーは一体何者なのだろうか…?
割と本気でアーチャーの事が気になり始めてきた。
それに、どこかアーチャーからは懐かしい雰囲気を感じるのは気のせい…?

私がそんな事を考えている間に七つの盾とライダーが放った光が衝突する。
一枚がすぐにパキンッ!という音を立てて割れて二枚目にもヒビが入ったが、

「オォオオオオーーーッ!!」

アーチャーの裂帛の叫びと共に盾の強度が上がった気がした。
そして光は盾を貫通せずに上へと向かって逸れていきそのまま空へと消えていった…。
ふと気付いて見れば慎二くんとライダーの姿はすでに掻き消えていた。

「慎二くん…」

少し、いやかなり今回の機会を逃したのは痛かったかもしれない…。
これで間桐臓硯にも目をつけられたのは言うまでもないことだから。

「志郎、考え事はいいけど今は撤退しましょう。まだ夜じゃないんだから人が集まってくるわ」
「あ、うん。そうだね」
「間桐くんの事は帰ってから考えましょう。志郎の話が本当ならどうにかすれば仲間に引き込めるからね」
「うん」

それで私達は気絶している女性は今回は教会関係者に任せることにして撤退することにした。
大体最後のライダーが放った攻撃で地面が激しく抉れてしまっているのだから普通に警察は関われないだろうし…。




――Interlude



………おかしい。
そう感じたのはこれで何度目か?
今回の間桐慎二とライダーとの戦闘で朧気だが彼らとの記憶も思い出せた。
それだけに余計不自然さが目についた。
間桐慎二という人物はあんな好青年だっただろうか…?
いや、多少の違いはあるのだろう平行世界というだけで違う可能性があるのだから納得はできる。
しかし今現在の私の中では間桐慎二の評価は底辺がいいところではある。
私の知る限り間桐慎二という男は気難しい性格で何かにつけて難癖をつけてくる。
天才肌であったがそれに甘んじて努力をせずにいつも女を侍らせている。
彼とは友人であったが今ではどうやって彼と友人関係になったのかは思い出せない。
聖杯戦争中に敵として出会い、そしてそう時を置か
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