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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第021話 4日目・2月03日『真意と暗躍する者』
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たは間桐くんと手を組んでいたの………?」
「ううん。違うよ凛さん。手を組むもなにも、慎二くんは私と一緒に桜を救おうと誓った仲なの…」
そのことを伝えると凛さんと、そしてなぜかアーチャーも目を見開いていた。
「えっ!?」
かなり驚いていたようで凛さんは少しばかり慎二くんの表情をチラチラと何度か伺っていた。
慎二くんも少し恥ずかしいのか顔を逸らしている。
それからしばらくして凛さんが口を開く。
「間桐くん………本当なの?」
「………あぁ、そうだよ。まったく参っちゃうよ、お人好しの衛宮には。最悪遠坂とは敵対する覚悟だったのにこうも簡単に話し合いの場を作っちゃうんだからな。
ああ、衛宮の言う通りで合ってるよ。ライダーには少量の魔力しか吸わせてない。精々貧血程度だ。
でも僕もお爺様に逆らえなかったからね。仕方なくっていうのは言い訳だけど一般人を襲わせていたのは僕の独断だよ」
慎二くんは正直に白状してくれた。
よかった………やっぱり嫌々でやっていたんだね。
「だから………」
慎二くんがそこまで言った時だった。
『慎二よ………』
「ッ!?」
そこで地鳴りがするような声がこの場一帯を支配した。
それに呼応してセイバーも完全武装して構える。
「マスター! 新手です。指示を!」
見えない剣を携えながらセイバーは構える。
おそらく直感でこの気配はやばいものだと察したのだろう。
「待って…この気配はこの場には恐らくいない。でも、どこかで使い魔で見ていると思う。凛さんはどう…?」
「わたしも同感よ! アーチャー探れる…?」
「いや、どうやら巧妙に隠れているようだな。気配は感じるが場所までは特定できん」
私達が周囲を見回すがどこにいるのかまでは分からない。
だけど声だけは聞こえてくる。
「お、お爺様…」
『なにをしているのだ慎二よ。お前の望みを叶えたければそこの遠坂と衛宮のマスターを倒すのだ…。さもなくば、桜の身はどうなっても知らんぞ…?』
「く、くそッ!」
思わず慎二くんは悪態をついている。
だけどどうやらこの声の主だろう間桐臓硯は私にキャスターが着いているのをもしかしたら知らないのかもしれない。
それで悟られない程度に慎二くんから視線を外さないまま私はラインを通してキャスターへと思念通話を送る。
それでキャスターはすぐさま反応を返してくれた。
《どうされましたか志郎様…?》
《うん。状況は分かっていると思うけど今私達に声を発しているだろう敵の場所を掴めるかな…?》
《お任せください》
私がラインで会話をしている間に慎二くんとライダーが構えをする。
「………すまない衛宮、僕はこの聖杯戦争に勝たないといけない…ッ! だから…ライダー!!」
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