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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第021話 4日目・2月03日『真意と暗躍する者』
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女性の悲鳴が聞こえてきて私達はすぐに現場へと走った。
きっと新都にもマスターとサーヴァントがいるのだろうと予測して。
そして到着した時に目にしたのはある程度予想した光景が広がっていた。
そこには気絶した女性を抱えているおそらくライダーのサーヴァントと慎二くんの姿…。
慎二くんはきっと…。
「慎二くん…?」
私は思わず慎二くんの名を呟いていた。
それに気づいたのだろう、慎二くんはこちらへとゆっくりと振り向く。
でも、振り向いた瞬間に分かった。分かってしまった…。
その表情はいつもの余裕ぶったものだったが私にはわかった。
その余裕の中に隠されている知られたくなかったという感情…。
「衛宮か………」
その認識は間違っていなかったらしく慎二くんの私の名を言う瞬間に少しだが表情が歪んだ。
そこから読み取れるのは一つだけ、『罪悪感』。
きっと、慎二くんは仕方がなくこの行為を続けているんだ。
でも、凛さんはそれに気づけなかったらしく魔術師の表情になって、
「………間桐くん。あなた、一体なにをしているのかしら…?」
「凛、下がれ。サーヴァントがいるのだから私が相手になろう。あの小僧は魔術師ではないのだから人畜無害だ、よって無視しても大丈夫だろう」
すでに二人とも戦う表情になっていた。
だけど、今回だけは慎二くんの真意を知りたい…。だから、
「凛さん、アーチャー! 少し待って!」
「シロ…?」
二人に対して制止の言葉をかける。
セイバーも怪訝な表情をしながらも私の指示がないためにまだ武装していないから助かる…。
「ちょ、どうしたのよ志郎…?」
「どうした…? 奴はサーヴァントを従えている。よって敵なのだろう…?」
凛さんとアーチャーには迷いはない感じだ。
でもまだ待ってほしい…。
慎二くんはきっと…、それで私は慎二くんを真正面から見据える。
それに対して慎二くんはどこか怯えも入った表情をする。分かってる、分かっているから。
「慎二くん…安心して? 私はあなたの敵にはならないから…」
「衛宮。…こんな僕になにも聞かないんだな…?」
「うん。あなたはこんな事を進んでするような人じゃないことは私が一番知っているから…」
「だけど、僕はこうして一般人を巻き込んでいる…立派な犯罪だろう…?」
「そうだけど、慎二くんはその人は殺さないでしょう…? 私、知っているから…。今までここ最近行方不明になった人達は全員病院の玄関の前に放置されていて症状の程度も軽いから命には別状はないことも…」
「………」
それで慎二くんは顔を少し顰めて無言になる。
おそらく図星なのだろう。
「そ、そうなの? でも志郎。間桐くんをどうして庇うのよ? それにさっきの発言、あな
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