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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第017話 4日目・2月03日『夢見と朝の出来事』
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のもなんだけど当時の私は色々と聡かったのが原因だと思う。お父さんの逃げ道をありとあらゆる手段を使ってどんどん無くしていって魔術の事や聖杯戦争の事を全部白状させたのが原因かな…? 多分知らなかったらお父さんは半端にしか魔術を教えてくれなかったと思うし…」
「あの切嗣を………。なるほど。だからですか」
「え? どういう事? セイバー」
「いえ。ただシロは彼と違い聡明な子だったのでしょう」

なにか納得がいったような表情をするセイバーに私は疑問符を浮かべた。彼って、アーチャーの事なのかな…?
昨日アーチャーに連れられてしばらくして帰ってきてからセイバーの様子が少し変化しておかしいと思うんだよね。
昨日はいきなり抱き着かれて謝罪の言葉を言われたときはアーチャーがなにを話したのか聞いたけどセイバーは結局最後まで教えてくれなかったから。

「ねぇセイバー。やっぱり教えてくれないの? 昨日のことは」
「はい。これだけはアーチャーから口止めをされていますのでシロには教えることはできません」

セイバーは頑固なのだろうか。もうこうなると多分何を言っても効果はなさそうだ。
なのでもうこの件は頭から離すことにして、

「それじゃセイバー。私これから朝食を作るから先にお風呂に入ってきて」
「いえ、まだ時間にしては早いでしょう。ならば一緒に入りましょう」
「え¨? でも…」
「シロは気にしていないようですが女の子が汗臭いままではいけません。それに私とシロは女性同士なのですから特に気にすることはないでしょう。そうですよね?」
「そ、そうだよねー…」

なぜかそう凄まれたので私は降参して一緒にお風呂に入ることにしたのであった。
お風呂に入っている中、私はセイバーの傷一つない綺麗な肌を見て思わずまたしても赤面してしまい、そのたびにセイバーに「のぼせましたか…?」と言われてまた内心でセイバーのせいだよ!?と口には出さなかったけど思った。
そしてお風呂から出たあとはいつも通り腰まである髪を乾かした後に魔力を貯めておくために巻いているリボンでまとめて私服を着てお風呂場を出るとそこで思わずギョッとする光景を目にした。

「あああ〜〜〜……おはようー…志郎にセイバー…」
「………」
「………」

そこには寝間着姿のままの凛さんが髪がぼさぼさで目つきが凄まじく悪く別人のようなまるで幽鬼のようにふらふらと歩いてきた。

「お、おはようございますリン………」
「お、おはようございます凛さん………あの、大丈夫ですか?」
「うん………モウマンタイよ」

なぜに広東語?と思ったけど大丈夫ならまぁいいかな?
そこにアーチャーが突如として凛さんの隣へと出現した。

「………凛。レディとしてその姿はいただけないな。少しお色直しでもするとしよう
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