暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第012話 3日目・2月02日『共同戦線協定(後編)』
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
そうですね。
しいていうなら本物に近い贋作。そう、私と同じ創造の力、投影魔術に酷似しているんです。
実際、アーチャーの干将・莫耶には担い手の情報が一切なかったから」

………言い返す言葉が見つからないな。
志郎はあまりにも洞察力が優れている。
それで私もこれ以上見苦しいいい訳はしないことにした。

「ああ、そうだな。確かに私の生前は弓兵(アーチャー)ではなく魔術師(キャスター)…そして衛宮志郎、お前の言うとおり投影魔術師だ。
だがこの世界の人間ではない…凛の無茶な召喚でイレギュラーが生じて分かりやすく言えば平行世界の別世界の住人といったところだ。
だからこの世界で私の正体を知るものはおそらく誰もいないだろう。ゆえに真名は教える気はないな」
「ちょっとアーチャー! 記憶が戻ったっていうならどうして私に教えてくれなかったのよ!?」
「それについては謝罪しよう。そうだな、凛にならば後で教えてやってもいいだろう」
「…そう。それじゃ後で私の部屋に来なさい。ゆっくりと聞かせてもらうことにするわ」
「お手やらかに頼みたいものだな…」

そして話し合いはそこでお開きになった。
すると凛はやはりというべきかこの家に居座るつもりらしい。
少し言い争いが起きたがそこは志郎の一言でやんごとなく納まった。
しかしあの三人を丸く収めるとは志郎の話術の実力もすごいことなのだろう。
それで話も済んだので凛と私は遠坂邸から必要な荷物を取りにいくために一度家を出るのだった。



Interlude out──



[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ