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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第012話 3日目・2月02日『共同戦線協定(後編)』
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術が少ないから相手の出す手を読んで挑まないとやっていけませんから」
「ですがシロ。貴女はこの聖杯戦争が初の実戦だというのに妙に実戦慣れしていますね?」
「セイバーの言うとおりですわね。志郎様、実は以前にもなにかあったのではないですか?」
「まぁ、うん…」

そこで志郎は歯切れを悪くして難しそうな顔をしだした。
切嗣に真実を知らされたのだから私とは違い一緒に旅でもでたのか?

「場慣れといえば場慣れですね…何度かアインツベルンの領地にお父さんと一緒に忍び込もうとした事があるっていいましたが…」
「それで、どうしたの?」
「その道中はホムンクルスの試作品…というより番犬の役割をしていた人外の獣がそれはもうたくさんいて、それを倒すのが精一杯で何度も撤退せざるをえなかったんです」
「それは大変でしたね、シロ。あの地は篭城するにはかっこうの場所ですから」
「うん。それだけならまだよかったんだけど帰りの道でお父さんがよく道草をくう事があって…死徒の住処にも入っちゃった事があってたくさんの吸血鬼ご一行に襲われた事があったの」
「ぶっ!?」

そこで凛が盛大に吹いた。
セイバーやキャスターも目を丸くしている。
私も三人が反応しなければ凛と同じ末路を辿っていただろう。

「あんた達よく生きてたわね!? 仮にも死徒の住処でしょ!」
「…私も今思うとよく生きていたなと思います。事前に色々な武器を見ておいたからなんとか殲滅する事ができたけど、あの時ほどお父さんの放浪癖を恨んだ事はありません…他にも死徒二十七祖の第7位“腑海林アインナッシュ”の活動期の森に迷い込んだ事があって今でも少しトラウマになっています…」

志郎の顔には哀愁が漂っていてとてもではないがこれ以上は精神的にいけないだろうと感じたらしく凛が急いで志郎の思考を止めさせた。
セイバーはその切嗣の放浪癖にほとほと呆れ、そして怒りを示していた。
しかし、なにか聞き捨てならないことを聞いたような…?
そこで今度はキャスターから声が上がった。

「志郎様、一つご確認を…」
「ん? なに、キャスター?」
「先ほど志郎様は殲滅と言いましたが、この場合死徒の配下か本命かに限られますが…どちらなのですか?」
「あー、うん。それね。お父さんの手助けもあって結局大本も含めて全部退治しちゃった…最後は魔力のこもった銃弾をお父さんが叩き込んでそれでお終い」
「とんでもないわね…聖杯の泥に蝕まれていたのに死徒を倒しちゃうなんて…。
でも、それよりも切嗣さんが死ぬ前ってことはまだ志郎が小学生くらいの歳よね?
それを考えるとその歳で死徒とやりあえる志郎の方が十分規格外だと思うのは私だけ…?」

…確かに。大方全投影連続層写(ソードバレルフルオープン)を叩き込んだり、|壊れた幻想《
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