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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第011話 3日目・2月02日『共同戦線協定(前編)』
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きりに我慢できずに私に抱きついている二人を見て顔を赤くしている。
気のせいかアーチャーの姿が一瞬見えたけど見間違いかな…?

「………とりあえず衛宮さんのいうことはわかったわ。それじゃ最後に確認したいんだけど今学校に張られている結界は…キャスターの仕業ではないわよね?」
「当たり前です」
「それじゃ確認ね。今現在確認されているサーヴァントはここにいるセイバー、アーチャー、キャスターの他に衛宮さんはどれくらい?
ちなみに私は真名がわかっているのはランサーこと“クー・フーリン”だけで後はバーサーカーとそのマスターだけよ」
「私も同じです。ただ分かっているといえばバーサーカーの真名とその宝具くらいです」
「知っているの!?」
「はい。でもその前にもうこれは等価交換じゃなくて協力関係としての話し合いにしませんか? お互い腹の探り合いはしたくないですし」
「そうね…確かにそうだわ。聖杯戦争の実態を知った今は私も衛宮さんに協力するわ」
「わかりました。それじゃバーサーカーの真名ですけど…ギリシャ神話最大の英雄“ヘラクレス”…」
「ヘラクレス!?」
「はい。そしてその宝具は過去十二に及ぶ試練を成し遂げた事から、自身の体に宿った力『十二の試練(ゴッドハンド)』です」
「それはどういった効果なの…?」
「文字通り十二回殺さなきゃ倒すことのできない…そして殺したエモノには耐性がついて二度と通じないようになってしまうといったもの。
私達は昨日どうにか二回殺す事ができましたけど、もうセイバーの剣は真名を開放しなければ通じないことはあきらかです」
「それは厄介ね…とんでもない怪物だわ。バーサーカーだから理性を失っているのが唯一の救いかしら?」
「いえ、ところがそう簡単にはいかなそうなんです。私達が戦った時はまだ狂化されていない状態だったから…」
「え? 狂化されていないのにあんな力を持っているって言うの!?」
「はい。それに姉さんはバーサーカーを完全に制御下においているみたいですから暴走はまずありえないでしょう」
「なんて、反則。………ん? 姉さん?」

あ、そういえばまだ姉さんのことを説明していなかった!
それで私は姉さん…イリヤスフィール・フォン・アインツベルンのことを教えた。
それを聞いた遠坂さんはなにか思ったのか神妙な顔つきになって、

「それじゃ、そのイリヤって子は見た目は子供だけど成長が止まっているだけで、本来は私達より一つか二つ上で義理とはいえあなたのお姉さんに当たるわけか。
そして聖杯戦争にはアインツベルンの悲願とは別にあなたを殺すということも含まれているわけね。
しかもそれが勘違いだって言うからやり切れないわね。切嗣さんも何度か侵入を試みようとしたんでしょ?」
「はい。私も一、二回付き合った事がありますが
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