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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第010話 3日目・2月02日『弓兵の決断』
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隠れ潜んでいたのか詳しく聞きたいわね?」
「…ああ、まずそれですか。そうですね…その前に私の事はもう調べているんですか?」
「ええ…詳しくは分からないけどあなたは元・ここの家の領主であった衛宮切嗣という人物の養子になって10年前から住み始めたくらいかしらね?」
「それだけですか…?」
「え…? ええ、あなたを疑い始めてから調べ始めたのは昨日からだからそれくらいしか調べられなかったのよ」
「そうですか。それでは私の出生と一緒にこの破綻している聖杯戦争の狂ったカラクリのことも話します。
この事はもう死んでしまったお父さんと私…それと、そうですね。おそらく前回聖杯戦争の生き残りである言峰綺礼ももしかしたら知っているかもしれない事です」
「綺礼が…? それより破綻しているってどういうことよ?」
「今からそれを説明します…」





──Interlude


彼女はやはりなにかを知っているのか?
凛もうまい具合に話しの流れを衛宮志郎に持っていかれている。
よもやこの場で錯乱攻撃をしてくるとも思えないが…。
それに衛宮志郎の目には話したくないけど話さなければいけないという覚悟の目をしている。
横槍を入れるのも無粋だろう。
ここはまだ当分は控えておこう。
私の質問は別に最後でも構わないことだからな。
それから衛宮志郎は前回からの聖杯戦争のことを要点だけ纏めながら喋りだした。

―――聖杯の中身は第三次聖杯戦争の折に召喚されたイレギュラーのクラス…『復讐者(アヴェンジャー)』によって汚されていた。
―――前回の聖杯戦争で衛宮切嗣は最後まで生き残り聖杯を目前にしたが、聖杯は破壊だけの願望機となっていることに気づいた為、セイバーに令呪で破壊させた。
―――だがそれでも聖杯から零れてしまった泥は防ぐことが出来ずに起こったのが10年前の500人以上の死者を出した新都の大火災。

ここまで来て凛は少し混乱しているのか、

「ちょ、ちょっと待って…! それじゃこの今起こっている聖杯戦争もその、中身が汚れているっていうの?」
「ええ、おそらく…」
「それが本当なら私達はただの道化じゃない!?」
「そうですね。でも汚れているとはいえ願いを叶えるという機能はしっかりと残されている、とお父さんは言っていました。ただ、願ってもそれは破壊という事象に修正されてしまうとも…」
「性質が悪い話ね…それじゃ汚れているとはいえうまく利用すれば、ううん…中身をどうにかすれば根源にも繋がっちゃうじゃない…最悪の形で」
「はい。だから私とセイバー、キャスターは聖杯を…いえ、本体である大聖杯をどうあっても破壊しなければと今は行動しています」
「二人はそのことに賛成の意は示しているの…?」

そこで今まで黙っていたセイバーとキャス
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