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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第010話 3日目・2月02日『弓兵の決断』
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を構えるだけの形で終わった。

「…ごめんなさい遠坂さん。こんなつもりは無かったんだけど警戒しちゃったみたいで…」
「え……?…え、ええ。えっと、それじゃ誰が警戒したっていうの?」
「竜牙兵か…」
「アーチャー…? なにか知っているの?」

アーチャーの一言に凛は首を傾け、志郎とセイバーの顔は驚きの表情に変わった。

「アーチャー、あなたはこれがなにかを知っていたのですか?」
「少しな…。
以前に見た事があるというだけだ。
だが真名は分からんがどうやらここにはセイバー以外にもサーヴァントがいるようだ。
クラスは遠隔操作できることからおそらくキャスターか?」


―――よくわかったわね? クラス名だけでも当てるという事だけは評価してあげるわ、弓兵(アーチャー)―――


声が聞こえてきて志郎の隣にはまるで実体化するようにキャスターがその姿を現した。

「「!!」」
「志郎様、セイバー、お帰りなさいませ。しかしよく他の魔術師を招き入れる事ができましたわね? 一瞬敵かと思ってしまいました…」
「うん。今のところまともに話し合えるマスターは遠坂さん以外に思いつかなかったから…」
「確かに…バーサーカーのマスターはまだ話し合える感じではありませんし、他のサーヴァントとマスターも依然足取りが掴めませんから彼女なら適当でしょう」
「ええ。キャスターもよく物事を理解している」

志郎達三人はお互いに意見を述べていたが凛とアーチャーは考えていることは別としてもなにかを言いたげだった。


Interlude out──



「…とりあえず事情は中に入ってから説明しますから着いて来て下さい」
「ええ…。サーヴァントを二体も連れている件やモグリの魔術師のことも含めて詳しく説明してもらうわ」

遠坂さんはそれはもう怖い表情で言っている。
アーチャーも霊体化していないことからして警戒していることは確かね。
それなので早急に話し合わなければいけないわ。
そして居間に着いたところでセイバーとキャスターは私の後ろに座らせた。
あまり警戒させたくないという意もこめて。
それで遠坂さんも私に習ったのかアーチャーを後ろに待機させていた。
サーヴァント組は今回、等価交換の場ともあり必要以上は会話には参加しないことになった。

「さて、それじゃ色々聞かせてもらえるかしら? あなたに負けた私がいうのもなんでしょうけど、こっちにも冬木の管理者(セカンドオーナー)という意地があるから」
「ええ、構いません。それでまずはなにを聞きたいですか?」

実質、もうこの居間には等価交換が敷かれていた。
その辺も遠坂さんは理解しているのか要点を絞って質問してくると思う。

「まず、どうやって今までこの冬木の地に
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