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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第009話 3日目・2月02日『校内での争い』
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と笑いあっている。
それで警戒していた私が馬鹿らしくなったため、そして毒気も抜かれたためにしょうがなくアーチャーを霊体化させた。

《いいのか凛? …まだ完全に信用したわけでもないだろうに》
《わかってるわよ。でも今は多分もう争いはしないと思うから、あんたは今のうちにセイバーにやられた傷を回復させときなさい。手加減までされたんだから今日中には完治するでしょ?》
《…わかった》

アーチャーと念話を終了させた後、二人に向かい合うと既に二人からは魔力は感じられなかった。
セイバーにいたっては武装解除までしてあろうことか普段着になっていた。
一瞬ありえないという思考が支配したけど冷静に頭をまとめていた。
でも、見事なまでに完敗したなー。
衛宮志郎の魔術がなんなのか分からずじまいでアーチャーはセイバーに傷を負わされてしまって、オマケに私も簡単に拘束されてしまった次第。
情けない、の一言に尽きるわ。
でも命があるだけでもめっけもんよ。

「それで、うまい具合に逆に飛び込んでしまった私にあなたはなにをしたいの? やっぱり殺す? それとも洗脳? はたまたサーヴァント略奪?」
「なにを突飛なことを言っているんですか? 私はただ協力を仰ぎたいだけです」
「は…?」
「ですから協力しませんか?」
「あなた、なにを言っているの? 協力ったって聖杯戦争のルールを知らないわけでもないでしょ? これは殺し合いなのよ!」
「そんなことは百も承知です。それも踏まえてまず私の話を聞いてくれませんか? 冬木の管理者である遠坂さんなら私の話は理解してくれると思ってますから」
「見返りはなに…?」
「もう、そんな疑いの眼差しで見ないでください!」
「そうです。それ以上反論するなら私の剣が黙っていませんよ?」

ニッコリとセイバーは微笑んでいるけど目は笑っていなかったので私は渋々従った。



──Interlude next


…しかし私とした事が背後からの奇襲にまったく気づけなかったとは情けない。
セイバーの気配ならすぐ分かると思っていた自分を戒めねば。
だが魔力もまったく感じさせずに、とはセイバーにしてありえないことだ。
ただでさえ魔力放出が武器のセイバーなのだから。
今でさえ武装を解いて凛のお古と言っていた白い服装に酷似した衣装を着ている彼女の姿が懐かしい。
いかん、思考が違う方へいっているな。
しかし魔力を感じさせないとは一体どういうカラクリを仕込んだのだろうか?
先ほどの衛宮志郎の攻撃方法もあくまで凛に手の内を明かさないといった風に魔力のこもった針と黒鍵…鉄甲作用。
そしてまるで殺人貴のような体術を使っているだけだった。
彼女は埋葬機関と縁でもあるのだろうか?
そして強化ならまだしも身体強化までも出来て
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