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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第009話 3日目・2月02日『校内での争い』
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を構えている反対の手で針を飛ばし応戦した。
そして今度はただの針ではなく投影したものなのでガンドに衝突した瞬間に幻想を開放して軽い爆発を起こさせて粉塵を舞い上がらせた。
当然、このような事態になると思っていなかったらしく「ちょっ! なによこれ!?」と慌てた声が聞こえてきたけど構ってあげない。
即座に足に魔力を集中させて後ろに回りこみ低い姿勢から急所を狙おうとしたけど、突然私の前に人影が出現したので咄嗟に後退した。

「大丈夫かね凛? ひどくやられているようだが…」
「ケホッ、ケホッ…うるさいわね。少し油断しただけよ!」
「それは結構。これからは慢心しないように気をつけたまえ」
「遠坂さん…その人は」
「ええ。私のサーヴァント・アーチャーよ。これで形勢逆転ね、衛宮さん」

ふふん! と余裕の笑みを浮かべているけど遠坂さんは私もマスターだということを忘れているのかな?


―――それは思い違いもいいところだ。魔術師(メイガス)―――……


凛とした声とともにセイバーが遠坂さん達の後ろに現れてアーチャーはすぐに干将・莫耶を取り出して受け止めようと交差させたけど、それごとセイバーは叩き壊してアーチャーを壁に吹き飛ばす。
それに便乗して私は遠坂さんの手をとって腕ひじきをして動きを取れないようにした。

「くっ!?」
「凛っ!」
「動かない方がいい、アーチャーのサーヴァント。今あなたのマスターは私達の手の内にある…」
「ぐっ!?」



──Interlude


…なんて、油断。
まさかすでに私達の後ろにサーヴァントが来ていたなんて。
気配が無かったことからアサシンのサーヴァントかとも一瞬思ったけど衛宮志郎のサーヴァントを見た途端、その考えはすぐに吹き飛んだ。
だって冷徹な目で私と壁に叩きつけられているアーチャーを見るサーヴァントは、アサシンと比べるのも奢がましい程に綺麗で、凛々しく、されど体中から溢れている魔力とその人を惹きつけるような魅力的な顔をしていて、その、悔しいぐらいに可愛らしかったんだから。
そして間違いなくもっとも私が引き当てたかった最優のサーヴァント“セイバー”。

「ふぅ…なんとか一段落ついたね。
とりあえず遠坂さん、殺しはしないからアーチャーを一回下がらせてもらって構わないかな?
手荒なことはしないから安心して。セイバーにも先に伝えてあるから大丈夫よ」
「シロ、それでは私が悪者のような言い方のように聞こえましたが…」
「あっ、ごめんね。そんなつもりは全然ないから…」
「ふふっ、わかっています。シロは素直でよろしいですね」

衛宮志郎はいつもどおりの嘘偽りない表情で言っているため、そしてなにより先ほどの魔術師の顔からすぐに普段のあどけない少女の顔になってセイバー
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