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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第008話 3日目・2月02日『志郎と凛のそれぞれ(後編)』
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殺傷性は抜群な結界。
アーチャーがいうにはこれは魔術ではないらしい。
これから導き出される答えは“宝具”。
そしてこんなものを張れるであろうサーヴァントは“キャスター”。
だがキャスターのサーヴァントを名乗るものがこのようなものを展開させるわけもない。
よってキャスターの線は低くなり他のサーヴァントに絞り込まれる。
そして“ランサー”との戦闘。
次いで正体不明のサーヴァントとそのマスターが学園関係者かもという疑念。
しかもそのサーヴァントはランサーとまともに打ち合えたことからしておそらく最優のサーヴァント“セイバー”。
そのマスターもランサーが気に入ったと言うのだからおそらく優秀な魔術師。
最後に自身の使い魔を潰したアインツベルンのマスターとサーヴァント“バーサーカー”。
たった一日で一気に出現したサーヴァント達。
自身のサーヴァント“アーチャー”を加えれば分かっているだけですでに五体。
しかもそのどのサーヴァントも強力な力を秘めていることは確かなこと。
アインツベルンのマスターである“イリヤスフィール・フォン・アインツベルン”と名乗る少女はセイバーとそのマスターを殺しにいくといった。
だが、アーチャーに調べさせたところ交差点がなにか台風にあったかのように破壊されていて魔力の跡も残っていたと言うが、死体は見られないことからしてどちらも生き残ったことは確か。
綺礼がすぐに手を回して交差点を修復したというが、どれだけ激しい戦闘があったかのかと思うと眩暈すらする。
いくつかまるで押し潰したような跡もあったというからおそらくバーサーカーのあの巨大な剣によってできたものだろう。
…まだ情報が少なすぎるわね。真名はまだランサーしかわかっていないし。
そこで一度私は思考を停止させてクリアにする。
そして待機していたのかちょうどいいタイミングでアーチャーがポットとカップを持ってやってきたのでありがたく紅茶をいただく事にした。

「それで、凛。これからどうするのだね?」
「んー…そうね。まだ情報が少なすぎるからまずは学校に張られている結界から調べていくしかないかな?
それと衛宮志郎とも接触を試みようと思う。もしかしたら当たりかもしれないから…」
「そうか…」

するとまたキレのない返事がアーチャーから返ってくる。
一体どうしたというのか? 衛宮志郎とセイバーという単語が出るたびに反応する彼はなにかを知っているのか?
失った記憶が蘇りつつあるならそれはそれでよし。
それから私は身支度を整えてアーチャーを霊体化させて家を出た。
聖杯戦争中とはいえ学校にいかなければ怪しまれるのは必然。
そのこともアーチャーは渋々承知したので無言で私の後ろに着いてきている。



そのとうのアーチャーはあまりに自身の体験した聖杯
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