暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第007話 2日目・2月01日『志郎と凛のそれぞれ(前編)』
[4/6]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
「ええ、勝つのが目的よ。勝つために戦う。ただそれだけ」
その返答に渋い顔をしたがアーチャーは調子を取り戻すかのように不適な笑みを浮かべ、
「………まいった。確かに君は、私のマスターに相応しい」
凛はまた不意を突かれたらしくあわてて顔が赤くなるのを収めて、後ろに照れながら顔を向けて、
「え、ええ。そうよ。だからアーチャー、貴方は私を勝たせなさい。そうしたら、私は貴方を勝たせてあげる」
「ああ、了解した。マスター」
こうして遠坂凛の聖杯戦争は本格的に幕を開けた。
Interlude out──
私は衛宮邸に戻るなり居間でキャスターに先ほどのものはどういったものかをそれはもう追求されていた。
正直言ってとても怖かったです。はい…。
それでセイバーも込みで説明し、まだお父さんが生きている時にたまたま魔術訓練の時に投影した剣を中空に浮かべているところを見られてキャスターのように追及されて、頭で設計図を起こして待機させておけば自分の思ったとおりに出現させて矢みたいに放てるんだよと伝えたら「ありえない…」と呟かれた出来事を話した。
それにキャスターは大いに納得しているようだった。
セイバーもそのような魔術は見たことがないと驚嘆の顔を浮かべていた。
「でも、宝具なんてものはおいそれと投影はできないことは前に言ったし、さっきのが私のこの八年の試行錯誤の成果だから、あれが現段階では私の限界だってことは知っておいて」
「はい」
「わかりましたわ。ですがまだなにか応用出来そうではないですか? 例えばそう、セイバーの風王結界…本体の投影は無理だとしても剣を風で隠すといったようなことは」
「あ、それなら多分できるわ。
変化の魔術を使えば宝具を投影するよりは宝具の効果を剣に宿すこともできると思う。
今まで魔術回路が暴走するかもと思って怖くて試したことがなかったの」
「そうでしょうね。志郎様は引き際を心得ているようで安心しました」
キャスターはそれで気持ちが落ち着いた。
もし、これで無鉄砲だったら見る目もないからだ。
「う、うん…それとこの話でまったく意識していなかったんだけど改めてすごいね。家の結界が見違えるように進化しているね」
「確かに…これほどの結界はそうそう拝めないものですね。この短時間によくここまでできたものですねキャスター」
「それがですね。この家の下に微量ですが地脈が流れていましたので、そこに回路を繋げていただき魔力を補充しましたのですぐに作れることができましたわ」
キャスターは自慢げにしているが私は少しばかり冷や汗を流した。
それはなぜかって?
そんなことをしたら遠坂さんに気づかれないかな?
そのことをキャスターに伝えたけど、
「その件についてはご安
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ