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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第006話 2日目・2月01日『教会と狂戦士』
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剣が叩き込まれた地面はまるで粘土のように地面をへこませていた。あんなのが一撃でも当たったらセイバーでも危ない!

「セイバー! ここじゃ戦うには不利だわ。もっと広い位置…そう、さっきの交差点まで移動して! あそこならセイバーは存分に戦えるわ!」
「わかりました。マスターはそれまでにキャスターに連絡を!」
「うん!」

セイバーに担がれながら私はラインを通してキャスターと連絡を取った。
そしてすぐにキャスターは反応を示してくれて、

《どうかしましたか志郎様!? なにか切羽詰っているようですが!》
《うん! 緊急事態なの! 理由は合流してから話すから私のとこまですぐに来れる!?》
《お任せください! すぐに向かいますわ》

キャスターは一旦私との念話を中断して、すぐに私とセイバーの隣まで転移をしてきた。

「キャスター! あなたは空間転移を使えたのですか!?」
「ええ。といっても限定的空間に限るけれど…。お二人が家の近くまで来ていてくれていたので助かりました。
それにしても、緊急事態と聞き及びましたが…確かにそのようですね」

その時、後ろから、

「シロったらずるいわよ!? 二体もサーヴァントを所有しているなんて!」

と、バーサーカーの肩に乗りながらイリヤが叫んでいた。
だけど今は愚痴に付き合っている余裕はない。
早く交差点まで向かわなきゃ!
しばらく私と姉さんとの真剣な鬼ごっこが続いたが、ようやく交差点が見えてきたのでセイバーは私をキャスターに預けて前に立った。
私はキャスターの前…位置合い的にセイバーが前線。私は中距離。キャスターが完全にバックで補佐担当。
なんとか理想的な体勢まで持ってこられたことを確認したところでバーサーカーを連れた姉さんが私達の前に現れた。

「…ふーん。前衛に後衛がしっかりとできているのね? でも、私のバーサーカーの前ではそれが無意味だってことを教えてあげる。もう逃がさないんだから! バーサーカー!」
「■■■■■■■―――――――!!」

再度、バーサーカーは咆哮し一番近くにいるセイバーに襲い掛かった。
上段からの振り下ろしにセイバーは咄嗟に剣を構え、受け止めた後、薙ぎ払って魔力放出をバネにしてバーサーカーに斬りかかった。
ついで私が矢に番えた黒鍵を。
キャスターが一呼吸(シングルアクション)で圧縮された魔力弾をいくつも放つ。
だけど、セイバーの剣も、私の矢も、キャスターの魔力弾もどれもがバーサーカーの体に弾かれた。
それはとても信じられないこと。
セイバーの剣は彼のエクスカリバー。
私とキャスターの攻撃が弾かれてもセイバーの剣だけは通じると思った。
だけど目の前のバーサーカーは次元が違った。通常の攻撃では傷がつかない。

「うんうん。
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