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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第003話 2日目・2月01日『召喚』
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す、マスター」
「はい…」
言葉に応じた私は魔力枯渇で思わず倒れそうになるが、そこでキャスターに抱きかかえられた。
だから私は感謝しようと口を開こうとしたが、
「貴女はサーヴァント!? 私のマスターになにをするか!」
「「え…?」」
私とキャスターの声が重なる。
それと同じくセイバーはなにやら構えをして今にも飛び掛ってこようと足に魔力を溜めようとしている。
これはマズイ!?
脊髄反射で脳に情報が伝達されるよりも早く私の体はキャスターの前で仁王立ちをしていた。
「待って! キャスターは私達の敵じゃない!」
「マ、マスター…?」
「志郎様…?」
そこでしばし時が止まる。
前方には召喚されたばかりの見えない剣を構えたセイバー。
後方に何も出来ずに止まっているキャスター。
中心には仁王立ちの私。
「…………」
「…………」
「…………」
しばらく沈黙が続くがセイバーはやがてその口を開いた。
「…キャスターのサーヴァント、聞きます。本当に貴女はマスターの敵ではないのですか…?」
「…ええ、それは私の真名を以って誓うわ。志郎様は私を助けてくださった大切な存在。だから敵にまわることは決してないわよ」
「…………」
二人の間でなにやら水面下での火花が散っているが私はまだ口を挟める状態ではなかった。
そしてまた沈黙が続いたがやがてセイバーは腕を下げて、
「すみませんでしたマスター。それにキャスターのサーヴァント。私の思い違いだったようです」
「いいわ。本来ならそれが普通の反応なんだから」
「キャスター、あなたの慈悲に感謝を…」
そこでやっと二人から放出されていた殺気が解かれた。
と、感じた途端に膝の力が抜けて私の視界はブラックアウトした。
セイバーとキャスターの叫びが聞こえるが今はもう、ダメ…。
──Interlude
志郎が気絶してしまい再び沈黙が訪れた。
だが今度は敵対といったものではなく気まずい空間になっていた。
だがもう屋敷の構造はすべて把握しているキャスターはセイバーに向かって、
「…とりあえず志郎様を横にさせます。セイバー…あなたも着いてきなさい」
「はい、わかりました…」
セイバーは召喚されたばかりでマスターの前でいきなりこのような失態をしてしまい、居た堪れない気持ちになっていた。
Interlude out──
翌日になりまだ朝焼けも指す時間帯に志郎はゆっくりと目を覚ました。
まだ重たい目蓋をゆっくりと開いて昨晩になにをしたか思いに馳せようとしたが、私の頭上では心配そうに私を見下ろしている二人の綺麗な女性が眼に入った瞬間、なにがあったのか思い出した。
「あ! セイバーにキャスター
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