暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第003話 2日目・2月01日『召喚』
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
触媒はどうするのですか? 投影のひとつでもしておいたほうが…」
「大丈夫。今から触媒となるのは私の体自身だから」
「え!? それは一体…!」
「えっとね、詳しく言うと私の体に埋め込まれているといった方が正しいね」
「埋め込まれて…それは一体?」

キャスターがなおも私のことを心配してきたがもう時間と話を終わらせて私は召喚陣の前に立ち、

閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)。繰り返すつどに五度。ただ、満たされる刻を破却する」

キャスターに見守られながら失敗は許されない詠唱を始めて、私は事前に切っておいた指から一滴の血を垂らした。

「―――――同調開始(トレース・オン)

同時に魔術回路を開いて私の体を魔力が暴走するように全身に行き渡る。
もとの神経が魔術回路なだけにいつも以上に体が魔力に対して敏感になる感じがする。
そして詠唱をそのまま続ける。

「――――告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄る辺に従い、この意、この理に従うならば応えよ」

そして詠唱中にもかかわらず魔法陣からエーテルの嵐が巻き起こり土蔵内を満たす。
少し気押されながらもさらに続ける。

「誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者。
汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!」

大気のマナも取り込みながらさらに私の体に魔力が流れ込み限界近くまで来ていたが最後まで詠唱を完了させた。
そしてついに私達の前の魔法陣から光が溢れ、それはもはや一つの強力な旋風となり召喚陣の中心から少しずつ人らしき人物が姿を現した。
その姿は私と同じくらいの身長ながらも青白いドレスの上に銀の甲冑、そして金色の髪がとても似合っていた高貴そうな一人の女性がその場に立っていた。
エーテルの嵐が止み女性の姿がはっきりとして私は思わず息を呑んだ。
そして思わず「綺麗……」と呟いていた。キャスターも同様なのか目を光らせていた。

……後に違う思想もあったと知ることになるが。

ゆっくりと女性は目を見開いた。その開かれた瞳はエメラルドグリーンの瞳で金色の髪とあまりにもマッチしていたので心の中でまたしても綺麗と呟いた。

「―――問おう。貴女が私のマスターか?」

凛とした声で女性は私に向かって問いただしてきて私は同意するように今まで見せないようにしていた令呪を見せた。

「はい。私が貴女のマスターです」
「令呪と貴女とのラインの?がりを感知しました。これより我が剣は貴女と共にあり、貴女の命運は私と共にある……―――ここに、契約は完了しました。
私のクラスはセイバー。これから短い期間ですがよろしくお願いしま
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ