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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第002話 1日目・1月31日『魔女との出会い』
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していられるほどは回復しました」
「え? そんなに…? あ、もしかして……」

なにか思い当たる節があるのか志郎は少し考え込んだ。
それを怪訝に思ったのかキャスターはどうしたのか聞いてみると、志郎は後で説明するといったので今はそれで納得した。

「とりあえず今は私の家に案内するね。そこならこんな場所よりは少しは魔力の回復は早いと思うから」
「はい」

それでキャスターを連れて家に着いた志郎はとりあえずキャスターの服を洗うことにした。
あのままではせっかくのローブも台無しだから。
そして今は変わりに切嗣の着ていた甚平を着てもらっている。
そしてとりあえず落ち着いたので二人は話し合いをすることになった。

「それにしても、この家は一見ただの大きな屋敷のように見えますが、家の結界はしっかりしているのですね。
それに並大抵の魔術師にはその存在さえ認識させないようにしてあります。
そして極めつけは私たちサーヴァント級の侵入者が悪意を持って入ってこようとすれば一回は確実にはじき返すくらいの強度を持っていますね」
「うん。それに入ってきたらすぐに私にそのイメージ映像が送られるように細工してあるの」
「志郎様…これはあなたの父上か誰かがはったものなのですか…?」
「半分正解ってところ…もともとは侵入者が入ってきたら警報を鳴らす程度だったの。
これはもう死んじゃったお父さんが張ったものであとの半分は私が数年かけて改造したの」
「え?」

するとキャスターは驚いた表情になり、

「では、これほどのものを志郎様は一人で作り上げたというのですか!?」
「うん、そう…。でも私はそんな高等な魔術師じゃないわ。
お父さんが言うには私は属性が剣に特化しているらしくて、私が使える魔術は『投影』『強化』『解析』『変化』の四種類で後は基礎の魔術ばかりだよ。それに回路も27本しかないし…」
「つまり元からあった結界を数年かけて解析して変化し、おまけに強化で高めて自分の使いやすいように作り変えていったわけですね?」
「そういうことになるかな? やっぱりキャスターのクラスだけあってすぐに理解しちゃったね」
「ええ。この程度なら…ですが、他の三つの魔術はわかるのですが投影とは、また使いづらいものを使っているのですね」
「うん。それは普通の反応だと私も思うよ? でもね、私は少し特殊なの」
「特殊とは…?」
「うん。だからこれは他の魔術師には内緒にしてほしいの。ばれたら解剖されかねないとお父さんが言っていたから。きっとキャスターもそう思うわ」
「わかりました。それではお願いします」
「うん。同調開始(トレース・オン)

志郎は魔術回路を開いて神経を集中させた。
そして先ほどまでまったく感じなかったのに志郎からいきなり魔力が溢れて
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