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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第002話 1日目・1月31日『魔女との出会い』
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…。
サーヴァント中で最強のカードであるセイバーを引き当てようと意気込んでいたのはいいけど、もはや遠坂の呪いともいえるだろう“うっかり”で私の魔術効率がピークに達する時間を一時間も間違えてサーヴァント召喚をやってしまい、結果は当然失敗…おまけに天井をぶち破ってきた我がサーヴァントはその無茶な召喚のせいで重要な真名と宝具が思い出せないという始末…まったく、ここまで失敗のオンパレードだと逆に清々してしまう。
と、そんなことはもういっか。
本人もさして問題はないといっていることだし。
そう、それくらいで根を上げていたら私じゃないわ。
そう、常に前向きにいかなくちゃ!
それで私はそれから衛宮さんと柳洞君を見送った後、なにか考え込んでいるアーチャーにどうしたの? と問いただしてみたが「わからん」の一言で終了。
だけどなにか心当たりがあるのかアーチャーは衛宮さんのことを調べておいて損はないだろうと言ってきた。
理由は勘らしい…ま、それなら調べてみようということになり話は落ち着いた。


Interlude out──



……感づかれなくてよかった。一瞬動きが止まったから、もしかしたら私の痣にかけられている隠蔽魔術がばれたのかと思った。
でもあの調子だと遠坂さんはサーヴァントをもう召喚しているみたい。
たぶんこれで開いている席は一つ、二つくらいだろう?

「衛宮、どうした? なにか神妙な顔つきになっているが?」
「あ、え…? そんな顔していたかな? うん、大丈夫だよ一成君」

私は出来るだけ笑顔を浮かべて一成君に返事を返したけど、途端一成君は顔を赤くした。

「そ、そうか。それならばよいのだ」
「…? どうしたの? 顔が赤いよ」
「な、なんでもないぞ衛宮! ただ自身の修行が足らんだけだ」
「そ、そうなんだ…とりあえず頑張ってね」
「ああ………これくらいでうろたえてどうする柳洞一成! 色欲退散、喝!」

なにか一成君は小声でぶつぶつとなにか言っているけどこれ以上は触れたら駄目だろうと思ったのでもうその話題には触れないことにした。
でも、似たようなパターンが前にも何度かあったけどなんでだろう…?


志郎は知らない。
実はこの学園では志郎はマスコットキャラ的存在なのだということを。
一成が照れたのもその志郎の笑顔がまるで小動物のようで可愛らしいからだ。


それから志郎は通常通り授業を受けて一日を終わらせて帰り支度をして帰ろうとしたが外はいつの間にか雨が降っていて今日は傘も持ってきていないので、志郎は思った。
…運が悪いと。
結果、急ぎ足ながらも鞄を頭にかぶせて雨の中を駆けていった。
だけど、帰る道の途中で僅かだが森の中から魔力が感じられて志郎は警戒しながらも森の中へと入っていった。

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