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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第001話 『プロローグ』
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てそういう結論に至るんだい?」
「だって、私が強くならなくちゃお父さんの本当の子供、年にするとお姉さんを助けることが出来ないでしょ?」
「え、で、でも…とっても危険なことなんだよ! もしかしたら死んじゃうかもしれないんだよ!?」
「平気よ。私には兄さんとの約束があるから。必ず生きて幸せになるって…それにさっきのことで私も正義の味方になるって」
「それは…」
「うん。わかってる…すべてを救うことができなかったからお父さんは聖杯にまで願おうとしたんでしょ?
でも、正義の味方は決して一つじゃないでしょ?
私はお父さんの『すべてを救う正義の味方』はきっと継げなさそうだから、かわりに『大事な、大切な人達を護れる正義の味方』になるわ!」
「は、ははは……! 志郎は本当に僕を驚かすことをたくさん言ってくれるね。
そうか、『大事な、大切な人達を護れる正義の味方』……それなら実現できるかもしれないね。
僕も、それに早く気づいていれば…いや、もう過ぎたことをいってもしょうがないね。それじゃ志郎、僕も覚悟を決めたよ!」
「うん!…それとね、私はお父さんのことは恨んでいないからね。それどころか大好き!」


笑顔を浮かべて私は抱きついたらお父さんはなぜか倒れてしまった。理由はわからなかった。
それからお父さんは率先して私に魔術を教えてくれるようになり回路もすべて開いてもらって、
魔術鍛錬と同時に戦闘訓練で体を鍛えることも怠らずにやった。
戦略や銃火器類の使い方も教えてもらったのは、まぁ傭兵家業だと知ってからだ。
そして私の投影は本来ありえないものだということに気づいたお父さんは「志郎は投影魔術師なんだよ」と教えてもらい、学校が休みになれば一緒に世界も旅するようになった。主に刀剣巡りがほとんどだったけどとても充実した毎日だった。





……そして五年後のある月が綺麗な夜のこと、
お父さんは布団に横になり辛そうな顔をしていた。

「お父さん…」
「うん、もう駄目みたいだね…自分の体は一番自分がわかっているから。…ごめんね、志郎。君にはとても重いものを背負わせてしまって…」
「いいの。私はきっと後悔しないから。きっと姉さんも助けるからね」
「ありがとう、志郎…僕は志郎と過ごしたこの数年、後悔や懺悔もあったけど、同時にとても楽しかったよ。
だから僕のいくつか最後のお願いだけど、いいかな?」
「うん…」

お父さんはもうまともに動かない体を起こしたので私は咄嗟に支えてあげた。

「まず、無茶はしちゃ駄目だよ?」
「うん、わかっているわ」
「そして決して挫折しちゃいけないよ。僕のようになっては駄目だよ…」
「うん…」
「最後に…」

お父さんはそこで一度言葉を切って、

「笑っていてくれ、志郎…志郎は笑
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