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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
幕間 二幕 無限書庫
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と同時に。
 
「えぇ、お互いに。あと」

 もう一度司書長さんの腕を強く掴んで。
 
「……殺すと決めたらさっさと殺すんだよ、愚図が」

 跳んだ。
  
  
 ――sideユーノ―― 
  
 驚いた。今まで転移魔法は使って来たけど、こんなに何も感じずに飛んだのは初めてだった。
 
 しかも三度連続でそれは起きた。最初は無限書庫の職員通路。次は倉庫らしい場所から、最後は小さな面談室と、三回跳んだのが分かる。
 その上この面談室、よくアコース査察官と会う時に使ってる場所だ。
 
「……しんどい。やっぱ……二人は……ギリギリだ」

 白い般若面を被った女の子が離れた場所で呼吸を整えている。こちらから見えないように仮面を上げて呼吸してる。髪も頭巾をしてるせいで分からない。
 
 だけど、これだけは分かる。
 
 この子はクロノからの応援じゃないと。
 
 事前にクロノから言われていた。管理局内部できな臭い動きがある、しかもそれは僕を狙った事だと。だから、事前に教会から騎士をお借りして、今日の捜査の護衛を依頼したのだけど……この依頼は予想外だった。
 だけど、僕も考えが甘かった。まさかこんな直接来るなんて……。
 
「……は、やっと落ち着いた。あー……もー……仕方ないと割り切るか」
  
 向こうで顔を手で覆ったと思ったら今度は背伸び。全然行動が読めない……そうだ。
 
「ごめんね。君のお蔭で助かったよ。名前は……」

「……聞いてしまったから助けただけです。後は……昔友達がお世話になったというか、入り浸ってたらしいので、勝手なお返しです」

 仮面を付けてこちらを振り向く少女。管理局の制服を着てるとは言え、多分外部の人……だと思う。
 ……しかし、この言葉の訛り方と、その仮面から察するに……地球出身の子かな?
 それにしても無限書庫に入り浸ってた子が友達……誰だろう?
 
 ふと、廊下の方から誰かの駆けてくる足音が聞こえた。
 まさかと思って身構えるけれど、お面の子は。
 
「流石……ドンピシャ。情報流して来なかったらどうしようかと思った。それじゃあ司書長さんこれでお暇しますね。あと、ちゃんと護衛付けてください。こんなに大事になった以上次はもう無いですよ」

「あ、ちょ……待って!」

 言い切るよりも先に、お面の子が消えて無くなった。それと同時に扉があいて。
 
「ユーノ先生!」

 と勢いよく入ってきたのは。
 
「アコース査察官! どうしてこちらに?」

「どうもこうも。君をここで殺すと連絡があったからさ。直ぐにここから離れよう。僕が護衛を請け負う。クロノ君も既に動いている」

「待った、丁度今無限書庫から逃げてきたんだ。そこに僕を殺そう
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