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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
幕間 二幕 無限書庫
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画の捜査は二時間後か。表立って動けないけど……事情が事情だ。動こうか。
 だけど()の私だけだと時間稼ぎしか出来ないから……そうだな。とりあえず、片っ端から……でも六課の人に依頼を飛ばせば不味い。間違いなくあの油まみれの一党が難癖つけてくる。
 ……一人というか、多分動くであろう人を知ってるけど。接点作りたくないんだよね。あちらの式神というか、ワンコロ一団に匂いを覚えられかねないし。
 ダメ元で犬避け対策しておいて、適当な端末でメッセージとさっきの音声を送りつけまして、と。
 
 さ、行こうか。
 
『管理局の未来は明るいですな! ハッハッハッ!』

 ……あんたらが上に立ったらお先真っ暗だよ下衆共が。 
 
 
 ――― 
 
 無限書庫……わぁ、何時見ても、本当に本で本と本の塔だ。何考えてんだろ私。
 
 さてさて、開始時刻まで30分。ここまで時間掛かったな。書庫員は今回は未開の区画の捜査、対して司書長は司書長室でお仕事と。しかもおあつらえ向きに緊急依頼だからと、部屋に籠もってお調べ中。
 だけど唯一接触が許されてるのは、最近赴任してきたとかいう秘書資格を持つ紫色の髪が綺麗なソーンさんとか言う人のみ。前任の秘書さんは、一身上の都合により退職。今ではご実家で料亭をしていたけど、衛生管理を怠ったと多額の借金苦により自殺された、と。
 
 ……あからさますぎて笑えやしない。
 さて、ソーンさんとやらも捜査に組み込まれているのに、どういうわけか司書長室の前まで来てる。
 あまり考えたくなかったが、大当たり。しかも……これから殺すと決めてるんだろう。不気味に笑ってらっしゃいますね。
 
 なるほどなるほど……うん、二流だわ。
 
「失礼します」

「あれ? ソーンさんどうしたんだい? 何かわからない所でもあった?」

「いえ、そういうわけではなくて……司書長はどこまでお調べになりましたか?」

「? あぁ、この依頼なら順調だよ。何時も無茶ぶりしてくる艦長に比べたら全然さ」

 作業の合間に、なるべく視線を向けて会話をしようとする司書長に対して、ソーンさんとやらはニコリと笑って。

「そうですか。そうですわ司書長。つかぬ事をお願いします――」

 ほんの一瞬で、司書長の元まで踏み込んで。

「――どうか死んで下さい」
 
 ……ホント、つまらない。よくある方法、よくある手段。つまらないったらありゃしない。
 
「やった……いや、何だこれ!?」

「ソーン!? 何を……いや、何だこれ!?」

 貫手が司書長さんに届く前に、その動きが止まるが、ギリギリと僅かに、しかし確実に貫手は前へと進んでいる。
 でも。 
   
「はぁい三流のアサシン……さん。ご機嫌……いか…
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