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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第12話 話をしよう。全力で
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、改めてデータを取った時に驚いたなぁ。なんでこの魔力量で空を飛んでいられるんだろうっていう。
 魔力保有量はギリギリCに掛かる程度で、保有容量はSランクっていうアンバランスなリンカーコア。
 その上身体強化に魔力を回している関係で、あまり射撃戦も、身を護る盾も展開し辛い……ううん。ほぼ出来ないと言っても過言ではない。
 だから奏や震離よりも先にデバイスを優先して回そうと思ってたけど。
 
 なるほど、これは……頭が痛い。

 でもなぁ……。
 
「だからって模擬戦と言うか、実質決闘じゃない。
 ……これ皆にどう説明するの?」

「それなぁ……FWメンバーには伝えててもらってもええ?」

 うーん……。
 
「わかった。なんとか話しとくけど……これ。勝てなかったら、不味いよ?」

「……ぅん」

 ズーンと黒い影を纏うはやてちゃんの頭を撫でる。
 部隊運用に、この前の件で一番しんどいだろうに……。
 

 ――side震離――
 
 ――試合するって聞いたけど?
 
 ベットに入りながら響に向けてチャットを飛ばす。
 今、響からデバイスを預かったまま返してない関係と、それに応じてもしかすると(・・・・・・)なんて考えて。
 
 ――する。だけど、勝ちに行く。だからお願い。外してたシステムと、簡易カートリッジを用意してくれると嬉しい。
 
 ズキリと、胸が痛む。スバルやティアナ達にも知らされた時に、フェイトさんが勝つから大丈夫だと言っていたが……。
 響は本気で勝ちに行くつもりだ。
 正直言うと、行ってほしくないから、お願いは聞きたくない。でも……それがあの人の望みならば。
 
 ――わかった。バカ。
 
 ――ゴメンな。
 
 ――おやすみ。バカ。
 
 ――うん、おやすみなさい。
 
 響との連絡を切って、部屋の設置されてる机の小電気をつけて、響と私のデバイスの内部データを展開。加えて、いざという時用に持ってる簡易カートリッジシステムを使うための、二発装填出来るのデリンジャーにカートリッジを入れる。
 その作業をしていると少しずつ目の前が歪んできて。
 
「……そんなに辛いなら、組込まなきゃいいじゃない。私だって……行ってほしくないし」

 後ろから奏の声が聞こえて、目元を拭って。

「……お願いされたら奏もやるでしょ」

「……うん」

 振り返らずに話しをする。その間に作業は続ける。
 
 時雨から響に届いた要請依頼を聞いた時、もう駄目だったかと諦めた。もうそこまで疑いの目を向けられては、部隊にとってもよろしくないのは誰の目から見ても明らかだ。
 特に実働部隊に居ては、と。
 
 分かってる。だけど、頭じゃ理解してても……心は追いつ
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