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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第12話 話をしよう。全力で
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……! どう止めていいのか……もしかして奏達は既に知ってる?
 不味い、今日は教会で会合の日だから……そんなに長くは居れない。はやてに確認を取っても、今の時点で話をつけれない以上……。
 
 いや待った。明後日返事をするってことは……まだ、まだ時間はある。なら!

「響。私と勝負しよう。明日の朝一番に。もちろんタダでとは言わない」

「……え!?」

 丁度お茶を啜ろうとしてたタイミングだったらしく、持ったまま固まっちゃった。

「響が勝ったら、好きなようにしていい。必要なことや、調べるものがあったら私に頼ってくれて構わない。というより、拘置所関係ならそれくらいしか私には出来ないし。
 でも、私が勝ったら……その話待って。その上で話をしよう。今度こそ、心から話を」

 そこまで言って、静かに目を閉じる。そして、大きく深呼吸。もう一度目を開け。

「じゃあ、響。今日はこれで失礼するね」

 そう言って席を立つ。言い逃げのようだけど……一旦止まってくれたら。その間に響は目を閉じた。そして、机をまわって、客間の扉に手をかけようとした時。

「フェイトさん……俺を置くメリット、デメリットをちゃんと理解していますか? ま、自分が勝った後なんてどうでもいい。ですが、明日あいつらにも見せたことのない、俺の全てで貴女を倒します。
 そうすれば、今後六課で何か不都合な事が起きても、俺が残したと言い張れば……ほら、丁度いいカードになりますし」

 顔は見えない。でも、拒絶でも何でもない、いつものように優しい声で呼んでくれた。
 
「私も負けないよ。それに……そんな切り方を私達は望まないよ。
 流の負傷が隠された時、誰よりも怒ったのははやてだもの。それじゃ、また明日ね」

 そのまま扉を空けて、靴を履いて外へ。最後は見送ってくれなかった、だけど、今はそれでいい。明日本気でぶつかり合う。なのはみたいに上手く行くとは思わない、だけど、私も全力でぶつかって、話をしよう。今までのことや、これからの事を。沢山――。
 
 
 ――sideはやて――
 
 ……やっぱりや。やっぱり、誰かが情報を漏らしてる。そして、それは響達やない。
 思いたくなかったけど、やっぱりロングアーチの誰かということになる。
 けど、誰が、何の目的で情報を流しとる? そして何を……調べてるんや?
 
 なんて考えてると眼の前に通信ウィンドウが開いて、出てきたのは――
 
『はやて。ちょっと話があるんだけど?』
 
「ど、どないしたん? フェ……テスタロッサ・ハラオウン執務官?」 
 
 何時になく真剣な……いや、これは何かに……私に怒っとる? 何かあったんかと思い名前ではなく役職呼びに。
 
『どうもこうもない。響の件だよ』

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