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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第11話 想い
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 静かに立ち尽くすティアナに声を掛ける。びっくりするくらい静かに声が出たが……もう俺じゃ届かんな。
 てっきりヴィータさん辺りから後で顔貸せって言われるかと思ったが、無い辺り思う所有りか、何かあったか。
 いつの間にかスバルがティアナの側に来てて。

「命令違反は、絶対に駄目だよ……さっきのティアの言葉とか。確かに私も駄目だと思う!」

「……」

「けど、自分なりに強くなろうとすることとか! 大変なときに、頑張っちゃいけないの!?」

「……」

「自分なりに努力するとか、やっちゃだめなの!?」

 うん、分かるよ。分かる。でもね、そうじゃないんだよスバル。だけど、って言葉を言おうとしたけど。

「自主練習はいいことだし、強くなるための努力もすごくいいことだよ」

 不意にこの場にいないはずの人の声がして、俺たちは声の方を向いて、そこにいたのは、とても辛そうな顔をしたシャーリーがいた。

「持ち場はどうした?」

 シグナムさんの言葉に、まっすぐこちらを見据えて。

「メインオペレートはリィン曹長が居てくれますから。……なんかもう、みんな不器用で……見てられなくて。みんなロビーに集まって、私が説明するから」


 そう言われて、皆でロビーに集まる。そして、なのはさんの教導の意味を伝えると言って映されたのは、なのは隊長の魔法との出会いと戦い。そして敗北。シャマル先生とシグナム副隊長の解説の元知らされた。知らない隊長達の歴史が、この場にいたFW5人に伝えられた―――



 ―――だけど。



「なのはさんはみんなが怪我をしないように」

「そこまで」

 そこで止めた。
 だって……。

「……関係ない話だろう。無理をした、だから撃墜されても仕方なかったって、馬鹿でも分かる話でもしたいのか」

 キッと俺を睨みつけるように。

「私はなのはさんがどんなに必死なのかを」

「バリアジャケット見りゃ、嫌でも分かるよ。あぁ、この子らは期待を……じゃないな、本当に可愛がられてるんだなって。羨ましいほどに。そんな人達に出会ったことは……一度しかなかったから。
 フィニーノさん(・・・・・・・)よ。隊長達の個人デバイスに囲まれて感覚麻痺った? 一部隊が主力前線メンバーに、個人専用のデバイスを用意するなんて、俺は5年勤めてて初めて聞いたよ」

「な、そんな事!」

「……無いとは言うなよ。ま、逸れたから戻すぞ。隊長陣に分担して教えてても、必ずコメント残す程度に、六課に入ってからレベル上がったって、熱心に励んでる事くらい分かってるよ。
 それでも、自分の事で一杯一杯だったからこうなったんだよ。
 だから当ててやるよ。高町隊長は悪くない。あの人の人格は完璧だって
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