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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第11話 想い
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い?
なら、俺は。
「震離」
「え、あ、はい!?」
静かな声で、震離を呼ぶ。シグナム副隊長が動こうとしたけど俺の発言で止まった。
「持ってけ」
「え、あ!?」
俺のデバイスをアイツに投げ渡す。早い話が。
「震離、俺の代わりにやってくれ? どうせ奴さんは、くっだら無い事調べようとしてるみたいだし」
「え、あ、でも」
「あぁー大丈夫だー変態はかせさー、多分ガジェットが威力偵察、ま、データ取りに来てるはずなんだよ、だから俺よりもお前がいったほうが楽だろう。比較的ガジェットを知ってるお前なら、わからないように破壊することも出来るだろ?」
「ちょ、お前!?」
震離とそんな会話をしていると隣からヴィータ副隊長の怒号が聞こえる。ちょうどいいやカマかけよう。
「作戦通りにっ!」
「……ならばなぜ、俺と奏なんですか? 戦力としては、接近戦しかできん俺よりも、震離の方が優秀で貴女がたの予想したであろう戦力調査としては最適ですよ。それに同じ分隊から出すとかおかしいでしょう? そして、何より俺が何もない空で戦えるはず無いでしょう?」
「ッ!? それは……」
この反応、まさか。
「それは? それはなんですか? それとも、俺と奏じゃなきゃいけない理由ってあります?
こういう問題が起きてる時に側に居ないと何しでかすかわからないから、そばに置きたいんですか? ああ、なるほど。そっちに近いのか」
「ちがっ……そうじゃない」
……そうか。フェイトさんのその反応で十分ですよ。俺と奏の評価を。もう大体理解したから。
なるほど、やはり疑われてたわけか。まぁ中立って言ってるし。そりゃそうさ。当然の帰結だよ。
そう考えると、いや、既に俺の視線は一人の人へと向けた。
「ちがう、響。ちがうんだ」
フェイトさんがそれに気づいたらしく、側に来る。けれど、その前に背を向ける。分かってますよ。でもね。
「高町隊長、ハラオウン隊長。早く行ったらどうですか?」
「え?」
「え、じゃなくて出動でしょう。越権行為、命令違反、上官侮辱の処罰については皆さんが戻ってから受けます」
そう言ってから、なんかハラオウン隊長が後ろで何か言ってるけど、聞こえない。聞きたくない。奏が震離を引っ張り連れてヘリに乗って隊長達もヘリに乗ってそのまま飛んでいった。そして。
「何もなければ、部屋に帰ってとりあえず休め。完全にダメージ取れてないだろ? 少なくとも今日はもう……威力偵察もこれ以上は無いし、地上に配置するにしても余計に警戒強めるだけにつながるからな。
きっと……大丈夫だ。だからちゃんと休んで明日からまた、ちゃんと話を聞いていけばいいよ」
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