『ルイズが召喚したのが、エレブーだったら?』
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ルイズの長い髪の毛が、ブワッと逆立った。
いや、別に魔力をほとばしらせとかそう言うわけじゃない。この黄色と黒の生き物に近づいたら、自然とそうなったのだ。
稲妻のような模様があり、虎のように縞模様が手足と尻尾にある。目つきも鋭く、口から覗いている牙も鋭い。
ブー!っと鳴いたその生き物が、全身からバチバチと放電した。これでは、とてもじゃないが近寄れない!
次の瞬間、コルベールが火球を放ち、放電している生き物に命中した。
ルイズがポカンッとしていると、コルベールが今のうちにっと促した。しかし、直後、電撃がコルベールを襲った。
火球による煙が晴れると、ブー!っと再び鳴いたその生き物が片手で光の壁を張り、火球から身を守った上でもう片手で電撃を放ったことが分かった。
電撃で痺れて倒れているコルベールに、謎の電気の生き物がトドメを刺そうと迫ろうとして、ルイズの横を通り過ぎようとしたので、ルイズは意を決して、飛びつき、相手がビックリしたところを、素早く詠唱して、キスをした。途端、凄まじい電気が体を駆け巡り、ルイズは倒れた。
次に目を覚ましたら、保健室のベットの上だった。
全身が微かに痺れている。そして痛い。
そういえば、進級試験はどうなったんだろう?っとルイズは、起き上がろうとして、痛みと痺れでまたベットに戻ってしまった。
そこへ、コルベールがやってきた。その後ろに、あの電気を放つ生き物がいた。
ルイズが思わず身構えかけると、コルベールが、だいじょうぶだと制した。すると、電気を放つこと出来るその生き物が腕についたルーンをルイズに見せた。
ああ、成功したんだ!っとルイズが涙ぐむと、その生き物は、フンッ!とそっぽを向いた。
コルベールが去り、ルイズと、その生き物と二人きり(?)になった。
ルイズが手を伸ばして、起こしてっと言うと、その手をパンッと弾かれた。
ルイズは、その生き物が自分の手を弾いて逆らったのだと理解して、痺れた体をおして起き上がり、持っていたムチを出したが、そのムチをバチッ!と一瞬の放電で焼かれた。
ポカンッとするルイズに、ケッとその生き物が吐き捨てるように舌を出した。
その日から、ルイズとその生き物の攻防が始まった。
なにをするにしてもとにかくルイズに逆らい、部屋では藁の上で横になってふんぞり返っている。罰としてご飯抜きを言い渡すと、さらには、その強力な電力を維持するため、食堂の食料庫を食い漁り、迷惑をかけた。
その際に、一人のメイドが、エレブーだ!っとビックリしていた。
この生き物の名は、エレブーというらしい。
詳しく聞くと、電気を好ん
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