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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第10話 信じる理由
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、誰かが上手くできたのを見た時に人知れず嬉しそうに笑って、新しいことが出来るようになったら喜んでる子が……そんな事すると思う?」

 今度こそ、シグナムの目が丸くなって。一拍置いて……呆れたような視線を向けてきたかと思えば。
 
「お前は……全く!」

「ちょ……シグナ……いたたたたたた!」

 ガシガシと両手でワシャワシャと撫でられる……あの、ちょっと痛い……。
 
「……よし決めた。すまないがテスタロッサ?」

「な、なんですシグナム? わーボサボサ……」
 
「私はまだ、緋凰を信じきれん。かつてどこかで会ったかもしれないという可能性があるからな」

「……や、どこかで会ったかもしれないって、それは武装隊で見たかもしれないって自分で……」

「……あぁ。その筈だと思っていた、が。今日のあの打ち込みを見て、確実に言える。私はアレを受けた事がある。二発も」

「……えっ?」

 待って、打ち込みって……多分二人目のアンノウンに対して響が打ったアレのことだよね……? それを二発も受けたのに覚えて無い? 模擬戦で戦ったとかじゃなくて?
 
「……ま、今から確かめに行ってくる。ではな。応じるであろう手札もあるしな」

「え、ちょ、シグナム!? 待っ……あ、早い!?」

 ブリーフィングルームから出たと同時に走っていったけど。珍しい……いや、そうじゃなくて!
 不味い……色んな意味で。探り合いになる以上、シグナムならきっと大丈夫と思っていたのに。裏目に出て……あ、連絡……え、つながらない。なんで?
 
 

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