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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第10話 信じる理由
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た事になるが、その割には挙動不審……と言うより、戸惑ってるようにも見える。
 だけど、地下から真っ直ぐ外へ出ていった辺り……何かを盗んだ? でもそういった報告は受けてないしな……駄目だわからん。
 
 えー……アンノウン二人に対して、アグスタには不明な人が女性と、戦闘中に地下に現れてそのまま出てった女性の計二人。
 
 わー……何だよこれ? 不明な人が二人も中に居たって結構大事なんだけど。考えられることが多すぎて絞れないなー。
 前者はまだ……まだ希望的観測として、流の知り合いかもしれないけど。後者は完全に敵の可能性のほうが高い。
 しかもこの女性が出てきた方面って、俺の血が落ちてたって場所。考えられるのはこの女性が俺の血をぶち撒けた? 何のために? ますます意味が分からん。

 仕方ない。ちょっと調べてもらうかね。そのための書式と、データをチップに移して……後は受け取ってもらえるようにメールとばして、と。
 
 ……やべぇな。なにかした……といえば、したけど。それをする前から疑われるであろうこの状況って何だ?
 
 
――sideフェイト――
 
「どう見るテスタロッサ? 私にはどうにも腑に落ちない」
 
 シグナムから渡されたアグスタの地下監視カメラの映像を目を通して違和感を持つ。
 
「……映像だけではなんとも。目的が読めない」

 映像に映るのは黒いキャスケット帽に、きちっとした黒い執事服を纏う女性。
 しかし、よくよく見れば。何かが濡れたように一部の布が濃くなっている様にも見える。
 
「……怪我を隠してる? この人の血? いや、でも……」

「そう。そうすると、この人物は緋凰になる。だが」 
 
「……あの時、響は外にいて、アンノウンの一人と交戦。その後、震離達の所でも二人目のアンノウンと交戦していた。そんな余裕は無い筈」 
 
 ……なのに、地下に響の血が落ちてた。それも決して少なくない量が。
 
 もしかすると……いや、でも。
 
「……可能性を考慮しても良いと考える。私も緋凰には既視感がある。どう転ぶかわからないが……私は――疑う。場合によっては、実力行使も辞さない」
 
「っ、シグナム! それは……!」
 
「……良い奴なのだろう。だが、事前にこちらの警備図を知り、布陣の穴を知っていた。何より二人のアンノウンと接触したのは前線組の中では緋凰だけだ。何故血をと言われればその狙いは分からない」

 確かに。だけど……でも。
 
「……お前が何を持って緋凰に肩入れしているのかは分からない。しかし、現状最も疑わしいのは……風鈴よりも、緋凰だということを頭に入れておけ」

「……でも」

 シグナムの言う通りだけど……でもそれは。
 
「それは結果論で
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