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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第10話 信じる理由
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……いいか?」
 
「……」

 返事はない。だけど人の気配はある。ちょっと失礼してカーテンを開けて中に入ると、そこには静かに眠る流がいた。
 輸血パック、点滴の管が繋がれ一定間隔で落ちているのが分かる。
 布団で見えない部分は、多分きっとあの中包帯でぐるぐるなんだろうな。突き刺されて内部から爆発。普通は死んでてもおかしくはない……けど。
 
「……ゴメンな」

 眠る流の頭を撫でながら、ポツリと漏れる。
 
 後悔はある。でも……俺では時間稼ぎが関の山だった。まだちゃんと見てないけれど、震離の攻撃をあんなに……魔力刃と、実体剣を叩き込んでいたのに特に反応もないまま冷静に迎撃された。
 多分非殺傷とは思うが、それでもだ。がむしゃらな猛撃を涼しい顔で耐えられたのは、怖かっただろうなぁ……。
 流だってそうだ。震離が剣を持ってたということは、多分……銃だけで戦っていたんだろう。それでも通らなくて……。

 あーため息しか出ねぇ。
 結果的に流はまだ生きてるとはいえ、だ。
 
 流も含めてこの隊は小さいのが3人もいるから、負傷には注意しないと。同じ小さい人……こと、ヴィータさん。いや。ヴォルケンの皆さんに対しては割と心配はしてない。もちろん怪我したらとか思う所は色々あるけれど。昔聞いたことを思い出してからは、そんなもんなんだと思って流してる。
 
 守護騎士システム。元々は夜天の魔導書の担い手と、管制プログラムを守る守護プログラム。その体はプラグラムで構成されており、人格は基本的には無く、そして不老。その気になれば即時回復を行なって再度戦闘可能。
 
 なかなか凄いよなぁ。シグナムさんと初めて出会った時もかなり悲しそうにしてたし。
 
 ゆっくりと流を撫でていた手を離して、医務室を後に。
 そのまま寮の自分の部屋に戻って少し経った後。

「とりあえず。震離と流のデバイスから引き抜いたローブのアンノウンの映像がこれだ。そして、これが俺が撮ってたマスクマンの。ちなみに隊長たちに渡した奴と同じな」

「はーい」

 とりあえず煌、優夜、時雨の3人を俺の部屋に集める。震離と奏はまた後日で、紗雪は別件で。何はともあれ一通り見せるか。話はそれからだ。

 ―――数分後。

「で、全部見たし皆に聞きたい。何か気づいたことは?」

 部屋に座る皆を見渡しながら質問を投げかける。皆手を上げやがった。

「じゃ、一番端に居る時雨からどうぞ」

「はい、そんな質問をする響はどう思ってるの?」

「え、俺?」

 ……なんか見渡すと皆そんな目で俺見てくるし。んだよ。まぁいいや。

「多分皆思ったんだろうけども。これじゃそれほど情報を得るのは難しい。だけど。この動きに俺は、いや、俺ら(・・)
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