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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第10話 信じる理由
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当は二人を出撃させてやりたかった。だが、お偉いさんが居る会場を空けてはいけないと、命令が来た時点で先手を打たれてしまった。
だから、フルメンバーで出てきた。隠し札として置いているザフィーラも前に出したというのに。
結果、二人……うち一人は嬲り者にされ重症に。教会御用達の病院で治療を受けたが、直ぐに六課に戻されるという事に。
理由は単純、マスコミに嗅ぎ付かれる恐れがあるからと。本局から持っていった医療設備もあるだろうと。
そんな理由で、完全な治療を受けさせる事も出来ないそんな自分が、たまらなく悔しく、情けない。
そんな現状を変えたくて、だから
機動六課
(
夢の部隊
)
を作ったというのに。
こんなのって……!
――side響――
「なるほど。途中からガジェットが強化ね……それでも抜かれなかったのは流石」
「……そんな事……ない」
「……ティアさんのフォロー出来なかった」
なんとか時間を作って、残骸調査を終えて、エリオとキャロに話を聞いているけれど……まぁ、分かりやすくショックを受けてる。
もちろんガジェットの対応が出来なかったこともあるが、それ以上に……。
――ティアナの事で完全に歯車が狂ってるな、と。
本当は最初にティアナとスバルと接触しようと思っていたが、どうにも見つからない。奏なら見つけられると思うが、アグスタ内の治療室に居る震離に着いてもらってるからそれも出来ない。
ま、結果的にエリオ達から話を聞けて良かった。まだ……まだ10歳なのに、ここまでへこませるなんて相当なことだし。
……ちょっと聞きたいこともあったが、今は無理だなー。そして、それが……予想通りだとしたら、結構不味いぜこの問題。
「……さて、ちょっと切り替えて行こうか。今回ぶっちゃけ俺ら戦術的敗北したけど。俺としてはエリオ達が踏ん張ってくれたから、完全敗北には繋がらなかったと思う」
「「……え?」」
「なんで? って思うかもしれないけど、一番ガジェットが……I型みたいな機動力で攻めてくるのが集中してたのは皆の所。もし、早い段階で抜かれたり瓦解してたら、それをフォローするために、俺もそこに行ってた。
でも、その連絡が無かったから俺は震離達が居るであろう場所へ足を進めることが出来て……結果論になるけど、殺されるのを防ぐことが出来た」
ポカンとする二人の頭を撫でながら続ける。
「……ぶっちゃけな。多分結界が割れたっていう事もあるけど……震離だけなら、おそらく負けてた。俺も相対したけど勝てる目は無かった。
皆が頑張ってくれたから、俺はあの一瞬に割り込めて、震離が流連れて撤退出来て……結果流は死なずに済んだ。
それだけって思うけど、人命護れたって大金星
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