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DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第二十二話:嘘は吐かなくても、本当の事は言わない
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に視線を向ける。
リュカ様の強さを話してたので、変態的リュカ派の彼女が気になったからだ。
勿論わざわざこの話題を振るつもりは無かったが、未だに下着が見える様な座り方をしていた。

先程のウルフ殿の言葉を思い出し、慌てて視線を修道院に戻す。
その動作に目聡く気付いたウルフ殿が、身体事リュリュさんへ向くと……
「リュリュさん……いい加減、その座り方がパンツ丸見えなのに気が付いてくれ! 俺はアンタの汚いパンツに興味ないが、ラングには目の毒だ」と。

余計な言葉を2つ3つ付属して注意を促す。
以前ティミー殿下が『本当に嫌なヤツだ! 本当に嫌なヤツだ!! 大切な事だから2回言う!』と騒いでいたが、激しく同意する……本当に嫌なヤツだ。本当に嫌なヤツだ!!

「み、見るな馬鹿野郎!」
「こっちの台詞だ。見せるな馬鹿女!」
マリーさんは兎も角、リューノちゃんはこの男の何所に惚れたのだろう?

私は見てない体を装うため、直立不動で修道院を見続ける。
背後ではリュリュさんが座り直す気配を感じる。
リュリュさんに如何(どう)思われてるのかは気になるが、暫くは彼女の方を見る事が出来ない。

「ラングも気付いた時点で注意してやるのが優しさだぞ。黙って見続けてるのは、ただのムッツリスケベだからな」
よ、余計なお世話だヘタレ野郎! わざわざ見てて何も言わなかった事を強調するな!

あ〜腹立つ。
リュカ様が居る時は、彼もリュカ様の策略に振り回されて溜飲が下がるのだが……
この世界の平和は別にしても、リュカ様が居てもらわないと私の心の平和が保てない。
これは早めにグランバニアへ戻らないと、私もリュリュさんも胃が溶けて無くなってしまうだろう。




暫くの間、居たたまれない沈黙が続いた。
その原因を作ったのはリュリュさんで、それを放置し大きくしたのは私だが、威力を何倍にもして爆発させたのはウルフ殿だ。

三者共に責任があるのに、何故だかウルフ殿だけは余裕でいる。
納得がいかん。
何らかの報復を敢行してやりたいが、何倍にもしてやり替えされるのは目に見えているから我慢するしか無い。

柄にも無く苛ついていると、何時の間にか修道院の火事も鎮火しており、視界の隅からアハト殿等がこちらに近付いてきた。
遠目には判らなかったが、顔や衣服に煤が付いている。

ククール殿は見当たらないが、皆の表情は沈んでいる。
これは問うまでも無くオディロ委員長の死を意味してるのだろう。
少ししか対面した事無いが、間違いなく良い人であっただろう。

先頭のアハト殿は落ち込んだ表情をしながらも、何かを言いたげに我々の方へと向かってきた。
彼らの存在はウルフ殿にも見えていたであろうに、今しがた気が付いた様な素振りをして、とんでもない事を
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