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DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第二十二話:嘘は吐かなくても、本当の事は言わない
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バラモスを討伐する事に成功してた……傍にリュカ様やティミー殿下が付いていたとは言え凄い成長だ。リュリュさんに戦闘をさせたくない訳ですね」
「リュリュさんは真面目だし飲み込みも早い。何よりリュカさんの血を引いている訳だし、強い敵と戦えばアッという間に強くなっちまう。リュカさんと俺の計画が大きく狂っちゃうんだよ! こんな永住しない世界の平和より、重要だと思わないかねラングストン君?」
「リュリュさんの事が好きとは言え、私も親リュカ派! その優先順位は熟知しております。しかし……アハト殿に恨まれそうで、嫌ではありますなぁ」
未だに燃えさかっている修道院を眺めながら、この冒険中のウルフ殿への協力体制を誓う。
「
先刻
(
さっき
)
も言ったが、そんな事知るかよ! 俺はグランバニアを発展させる事で手一杯なんだ。他国の……それどころか他世界の事にまで構ってられない」
もっともな意見だとは思うが、言い切られると嫌悪感が生まれる。
「それにアハト君等が生きて戻るかは判らない。今頃ドルマゲスに殺されてるかもしれないぞ。そうなると不慣れな世界で冒険する面倒な事態になるが、言いくるめる手間は無くなる。不慣れな土地での冒険と、面倒臭い連中の説得と、どっちが手間かなぁ?」
本気で言ってるのか、冗談めかしているのか理解に苦しむが、性格の悪さを遺憾なく発揮している。
彼が私の恋のライバルにならない事は熟知しているが、それでもこの人とだけはリュリュさんが結ばれない事を切に願ってしまう。
「まぁ……邪悪な気配も消えて、消火活動を手伝ってるアハト君等が見えるし、無事だったんだろうと思う」
言われて視線を凝らすと、確かに消火活動を手伝うアハト殿等が見える。
正直生きていた事にホッと胸を撫で下ろした。
「あの連中……俺の旅立ちの時ほどでは無いけど、相当弱いからな。ドルマゲスも興味が向かなかったんだろう。下手に俺等が行っていたら、今のうちに滅ぼしておこうと思われ、余計に面倒な事態になってたかもしれないな(笑)」
笑い事では無いだろうに……
「リュカ様かティミー殿下がいらっしゃれば……」
「全くだ。どちらかが居れば俺もこの世界の平和に協力的になるんだがな」
あの二人の強さは桁が違いすぎる。ティミー殿下は天空の勇者である事で理解できるが、リュカ様の強さは理解不能だ。
「あの二人……どちらの方が強いんですかね? ウルフ殿は
如何
(
どう
)
思われます?」
「本人は認めないがリュカさんだろう。ティミーさんは天空の武具のお陰でリュカさんと対等に戦えてるが、それなくしては……」
即答だった。
骨の髄までリュカ派って事だろうか?
私も同意見ではあるが、他者に問われたらもう少し考えてから答えを述べるだろうな。
フッと思い出してリュリュさん
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