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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第9話 ホテル・アグスタ
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――side響――
新しい任務。もとい俺らの始めての任務が言い渡されたんだ。出張は任務じゃないのかって? アレは任務じゃない、公開処刑かなんかだ。痛かったし。フェイトさんの手伝い? あれはそのまんまの意味で手伝いだ。
で、新しい任務というのが、オークション会場。ホテル・アグスタでの警備任務。オークションと言っても、骨董価値がある物が出るだけではない。取引許可が出ているロストロギアなどの貴重品も出るし、このような場所は、密輸取引の舞台ともなるし、ロストロギアを奪おうとする連中もいるからな、だから今回六課が出動するはめになった。
……それ以外にもありそうだが。
『ほな改めて、ここまでの流れと、今日の任務のおさらいや。これまで謎やったガジェット・ドローンの制作者。及びレリックの収集者は現状ではこの男。違法研究で広域指名手配されている次元犯罪者、ジェイル・スカリエッティの線を中心に捜査を進める』
はやてさんの説明を継ぐ様に、フェイトさんが小さく手を上げて。
『こっちの捜査は、一応私が中心になって進めるけど、一応みんなも覚えておいてね』
『はいっ』
『で、今回の任務の会場はここ。ホテル・アグスタッ!
骨董美術品オークションの会場警備と人員警護。それが今日のお仕事ね』
んー、モニタ越しから隊長陣の話を聞く。ちなみに他の面々というより女性陣は後ろに全員座っているのだが、如何せん人数が多いということで、俺と流、エリオの三人、要するに男はコックピット側に座ってる。普段居ないシャマル先生もいるから地味に居づらいしね。だけど、一つ疑問がある。
『隊長陣と響と奏は中のオークションの方の警備で、戦闘になった場合は副隊長の指示に従ってね』
後ろでなのはさんがそう言うけど、正直一番分からないのがこの指示だ。別に指示が悪いというわけではない、別にいいと思う、俺が指揮してるわけではないからな、だけどそれが、二つの小隊から一人ずつ、それこそ俺や流、奏や震離、と一人ずつ抜いていくのは理にかなってる。
だけど、どうしてライトニングから俺と奏を抜くのかが分からない。でも、ま。
「……信頼されたと思えばいいのかね」
「どうしたのお兄ちゃん?」
「何でもないさ、ちゃんと話聞いとけよ?」
隣に座るエリオが声を掛けてくれるけど、今は作戦の説明の途中だから、軽い注意を。うん、口に出てたか。この時点で、俺も話を聞いてないことだよな。でも、本当に面倒だ、自分の会場くらい自分で警護しろよ全く。
まぁ、そうならない事情があるし、知ってるからわかるよ。多分ホテル関係者胃が痛いんだろうなと。
――side震離――
あっはっはっは、警備って言ってたから、どんだけ堅苦しい事するんだろう
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