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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第8話 告白。そこから動くもの
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視を続行。気がつくと場面は展望台のベンチにフェイトちゃんが座って、響はつかず離れずの距離で立ってた。んー、響ーここは隣に座るところやけどなー。
『ちょうどいい所があってよかったよ』
『そうですね。景色も良いですし、展望台まで近いし良い穴場かと』
2人揃って景色を眺めてる。うん、ええ感じや時刻は夕方やし、綺麗に夕日も見えて最高や! これはナイスシチュエーション!
『響ごめんね。出張先での事とか、後つけてまわったりとか』
『いえいえ、ホント気になさらないで下さい』
うんうん、これはいい流れ……って、なのはちゃん、なんでそんな神妙そうな顔しとるん? 時雨と紗雪もなんで微妙そうな顔しとるん? え、いい感じと思ったのは私だけ……?
――side響――
さてさて、最後に会話してから5分程経過。凄く気まずいです。ここの景色がいいからごまかされてる感があるけど、実際まったくもって進んでない。
後ろのベンチに座るフェイトさんも何かあるからここに連れてきたんだけど……一体何だろうか?
「……ねぇ、響?」
返事をするため振り返ろうとするけど、途中で止まる。今この人の顔を見てはいけない。そう思ったから。
「今から話すこと。別に隠すことじゃない。なんなら誰かに言ってもいい」
「はい」
顔は見えないけど、心なしか声が震えてる。でも、こんだけ震えるってことは大切な話だ。心を込めて、こちらも聞かないと。そう考えて、振り返る。
「……じゃあ言います。私とエリオは人造魔導師です」
――sideフェイト――
「……じゃあ言います。私とエリオは人造魔導師です」
言った。言ってしまった。もう後戻りはできない。この質問をぶつけるという事は、彼を試すような事。もっと言えばなのはやはやて、ヴォルケンリッターの皆以外に初めて打ち明ける事だ。
心が冷え始める。心臓が煩い。耳鳴りが煩い。呼吸が煩い。
エリオとキャロが懐いてる。何より2人から話を聞いて悪い人だとは思えない。だからこれはある意味、炙り出しに近い事。疑っていると言っている様な事。
酷いことをしている自覚はある。
でも怖い。もし、この後の言葉が拒絶なら、私だけじゃなく。エリオとも距離を取るだろう。せっかく出来た「兄」と慕っている人物。そんな人に拒絶、否定されるのなら……その時は、私が。
でも、なんで黙ってるの? どうして視線をこちらに向けないの? もしも、もしも。拒絶なら、私は――。
「……少し話をしましょうか。つっても端折り過ぎたお話を」
「……ぇ?」
もう一度、振り返って展望台からの景色を見始めた。返事は? ねぇ、響。返事は?
「俺の周りは、いえ、とある親友は……酷い迫害を
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