暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第8話 告白。そこから動くもの
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めて実感。

 改めて、今回の目的の再確認。今回はあくまで任意捜査であり、強制捜査で無いこと。そして書類を見せてもらっているという事。これを頭に入れて捜査をしないといけない。
 
 フェイトさんは責任者が居るオフィスを。俺は資料室もとい、倉庫へ向かう。そして、扉を開けてゲンナリしてしまった。目の前に広がるのは紙の山。場所によっては谷にまでなってる。見てるとめまいがするが、止まってても仕方ない。やりましょう。
 
 まさかと思うがこれって、捜査が入るから書類ひっくり返して投げ込んだわけじゃないだろうな?
 
 
――sideはやて――

 目の前の画面を見ながら絶句してしまう。量が多いとかそういう訳やなくて、私も気を抜いてサボったりしたらあんなになるんかなぁ。部隊長やってると気を抜いたりするとすぐ書類が溜まるからなー。これを教訓に私も頑張ろう。

 なんで、響の見ているものが分かるかというと、時雨が持ってた三点セット。アレがサーチャーとしての役割を果すという優れものなんや。二点だけだと、音だけ聞こえるらしいけど、三点そろうとそれぞれが連動してサーチャーを展開。映像を……受信機があるここまで届けてくれるっていう代物。なんで時雨が持ってたとかそういう事は一旦置いといて、仕事を片付けながら時雨と紗雪の3人で様子を見守る。ちなみに紗雪が居るのは優夜と交代したというか、飽きて出ていった所を時雨が代わりを呼んだからという事。

「これは……空振りですね」

 ポツリ、と時雨が苦そうな顔をしながら呟く。ここに居る3人は誰も口には出さへんけど、実際その通りやと思う。きっと現場に居るフェイトちゃんも響もそう思ってるかと思う。違法に流しているのに証拠を残す者は居ない。ましてや書類なんてもってのほかや。今回のこの作業はただ時間だけが流れていく作業。ただ、見てて気になったのが響の手際の良さだ。実際手元が見えるからよく分かる。短いスパンで書類を整理、何か情報が無いかしっかり確認してるようで驚いた。
 やけども、それでも動き無いなー。仕方ないこととは言え、これは見てる方も大変やな。

『響、大丈夫?』

 不意にフェイトちゃんの声が聞こえた。

『大丈夫ですよこれくらい』

 肩を竦めて苦笑してる。フェイトちゃんも心なしか疲れてる……というか、ちゃんと執務官モードのフェイトちゃんを見るのは珍しい気がするな。

『ごめんね、ここ最近着いたりして』

『いえ、何かあったのかなぁって。最初の時みたいな気迫は感じられなかったので、それにまだ危害加えられてないですし』

『うぅ』

 どこか遠くを見ながら言う響と、何かに恥ずかしくなったのか赤くなるフェイトちゃん。おや、私の知らない所で何かフラグだったんやろか? これは今度聞いてみ
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