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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第7話 皆の評価と、事務員達
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溜息。
 なるほど、これを見てため息を吐いてたのかな。

 けど、こうしてみると、正直まだわからない。はやてちゃん――いや、正確にはアヤ三佐の話を聞く限りだと、六課の情報を流そうとしているその中心人物。
 何か粗を探しているから訓練の映像をと思ったけど、様子を見ている限りでは、単に関心しているような、扱いに困るようなそういった様子だ。さて、私の要件も済ませようかな。

「響、響!」

「え、あ、はい!?」

 声を裏返しながら、立って返事をする姿を見て失礼だけど、思わず笑ってしまう。

「もー、声が聞こえないくらい集中していたんだね」

「……申し訳ないです。それで何かありましたでしょうか?」

 気恥ずかしそうに頬を掻きながら頭を下げる。席に座るように手で制した後、近くの椅子を持ってきて私も座る。
 響も今までしていた仕事を保存した後、私に体を向ける。

「さて、じゃあ。質問なんだけど、響からみてスバル達四人はどう見える?」

「どう見える……と、言いますと?」

「私自身、特定の子を一年間ミッチリ教導するのは初めてだからね。どういう風に育ってるようにみえるかなって」

 管理局に本格的に所属して、早4年。その前の経験も含めたら10年目になるけれど、私以外の評価の目が欲しくて響に聞いてみる。口元に手を当て、視線を私から違う場所を見た後。

「……割とガッツリいいますよ?」

「全然良いよ。言って」

 変な育て方するつもりは毛頭無いから、自信を持って言う。私の言葉を受けてから、周りを確認して、小さくため息。そして、改めて私の方を見て。

「わかりました。では――」

 と、それぞれの説明が始まった。

「まずはスバルから。フロントアタッカーとしては理想的な機動力とそれに突破力。だからなのか、防御と回避が全然駄目。突っ込まないと駄目。即ち加速にものを言わせた攻撃しか出来てない印象。
シューティング・アーツ(SA)の特性なんだろうけど、それに甘えて……というより、止まったときの戦闘とゼロ距離に難あり。火力は問題なしなので見切りといった回避択の強化。止まったときの戦闘の強化が必要かと」

 ふむふむ、中々。

「で、次にティアナ。質量を持った幻術を使えて尚且つ、多重弾殻射撃を使えると言うのは同世代と比べても素直に凄まじいです。アレがあるだけで、フィールド防御は抜けますし、対人戦においても下手な防御は抜けますし。
 後は、射撃と合わせて幻術を組み合わせる事が出来ればなお良し。欠点といえば、接近されると弱いということ。これは本人もわかっていることなので解決する問題でしょう。ティアナは焦って自滅するタイプではないと思いますので、問題はないかと……。いざというときにはスイッチで前に出
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