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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第7話 皆の評価と、事務員達
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度の気配りでいいと思う。あんまりにも一撃必倒を目指してるというか突撃思考と言うか、なんというかまぁ、凄い。
 それに対して、響達四人は形こそ出来ているが、何ていうかまだまだチグハグ気味、まぁ、まだ出会ってそんなに経っていないんだ。仕方ないけど。

「そこに居るのは、有栖か?」

「シグナムさん。お疲れ様です」

 不意に後ろから声を掛けられる。振り返ると、シグナム副隊長がそこにいた。敬礼しようとした所、視線で制止たので、頭だけ下げて、そのまま視線を戻す。

「有栖、この前のリニアレールの件で外に行っていたと聞いてたが本当か?」

「えぇ、まぁ。ちょっと手続きに時間かかりましたけど、無事円満解決致しましたよー」

「そうか、苦労をかけた」

「いえいえ、とんでもないです」

 労いの言葉をかけられる。中々こういうこと評価してくれる人がいないから、素直に嬉しい。大体の上の階級の人って、管理局の名前を出せば黙ると思ってる節があるから、時間がかかると文句つけてくるところが多いからな。
 いや、いかんいかん、暗いことを考えてもよろしくねぇ。視線を訓練へと戻す。

「出会って間もないのに、メキメキと成長してますね」

「あぁ、皆才能にあふれている者達だ。最近はわかりやすい目標が出来たからな、もっと成長するぞ」

「それは楽しみですね」

 いつか、この面子が――ナカジマさん達が中心となって動く事も案外近いんだろうなと思う。前もすごかったのに最近はもっと一生懸命訓練に励んでいるのがよく分かる。ふと、隣に立つシグナム副隊長を見て思う。

「シグナム副隊長は訓練に参加しないんですか?」

「私は古い騎士だからな。それに、人にものを教えるのは柄ではない。負けて覚えろとしか言えないさ」

「そうですか」

 苦笑しながらも納得してしまう。個人的にはそれが一番だと思うしな。基礎が固まった上でこういう人と戦うと、自然と体の運び方から、回避の選択肢等など色んな経験が積めるからね。何より何度も挑んで一本取れたらそれだけでモチベも上がるし、何より自信へつながるからだ。たかが自信と侮るなかれ、いざ強敵や、プレッシャーに負けそうになった時、俺はあの人から一本取れたんだという明確な事実が自信へとつながり、成功へとつながる道ができるからだ。
 まぁ、実際は脳筋というか、古い体制だなぁとは思ったが。

「……有栖。なんか失礼なことを考えなかったか?」

「……まさか」

 さっきとは打って変わって、鋭い眼光でこちらをにらみ付けて言う。

「まぁ、私自身脳筋だという自負があるからな、怒らんさ」

「脳筋なんてそんな、古いなぁって……ぁ」

 苦笑を浮かべながら言うシグナムさんに思わず言ってしまう。同時に墓穴を
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