『ルイズが召喚したのが、ケンタロスだったら?』
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いたことがあったと話した。
前例があるなら…ルイズにだって躾けられるはずだと、ルイズは、ケンタロスを見た。ケンタロスは、いまだ暴れている。
キュルケが、容易なことじゃないわよ?っと言ってきたが、ルイズは、鼻息をふんっと漏らした、私が躾ける!っと意気込んだ。
その日から、ケンタロスとの戦いが始まり、体当たりされる日々。
保健室の常連となったが、ルイズは、諦めない。
その諦めない気持ちが通じたのか、ケンタロスは、徐々にだが、無差別に人を轢くようなことはしなくなった。
しかし一方で、暴れたりないのか、学院内にある木々や壁に角を突き出して体当たりをするため、木は倒れ、壁に穴は空くなどの被害が出た。
そこで、ルイズは、闘牛の訓練用の大木をヴァリエール領から発注し、持ってこさせた。ケンタウロスは、それがお気に召したらしく、そればかりに体当たりをかまし、他に木や壁には興味を示さなくなった。
そんなある日、闘牛の大会が行われることになり、牛と牛とを戦わせる試合の受付に各地の牛を持つ貴族が参加した。ルイズもケンタロスを出場させようと受付を済ませた。
試合当日、筋肉隆々の大柄の牛が並ぶ中、ケンタロスの存在は目立った。なにせ尻尾は三本あるし、牛といっても種類が違う。
試合ルールは、戦意喪失か、息絶えるか…。
そして試合が開始されると、ケンタロスは、順当に勝ち上がった。
そして最後に、ケンタロスよりも大きな牛が出てきた。ケンタロスより一回りは大きいだろうか。本当に牛なのかって言いたいぐらいだ。
そして試合開始。相手の牛が鼻息荒くゆっくりとした歩で迫ってくると、ケンタウロスは、小回りを利かせた走りで迫り、横へ回り込み、その角を相手の牛の脇腹に突き立て、大きさの差を感じさせないパワーで持ち上げ、そのまま試合会場の壁へと突撃し、相手の牛を壁にめり込ませた。
相手の牛は、血を吐き、息絶えた。
牛の持ち主である相手貴族がズルをしたと猛抗議してきたが、魔法で調べたが何のズルも見つからず、恥をかいただけに終わり、それどころか、試合に出場させた牛にこそ禁止されている禁薬によるドーピングを大量に行っていたことが明らかになり、逮捕されるという事件となった。
ルイズは、ケンタロスと共に表彰台に上がり、見に来ていた両親に褒められ、自分のケンタロスを誇らしく思ったのだった。
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