『ルイズが召喚したのが、ケンタロスだったら?』
[1/2]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
ルイズは、景色が逆さまになる光景を初めて見た。
自分が召喚した、尻尾が三本ある牛みたいな生き物に突撃され、ルイズの軽い体は宙を舞う。
コルベールが、レビテーションを咄嗟に唱え、ルイズは地面に激突するのだけは防がれた。しかし、突撃されたときの体の受けた痛みが激しい。肋骨の何本かは折れたかも…っと、ルイズは、思いながら地面に倒れる。
モー! ゥモー!っと牛が暴れる音と鳴き声が聞こえる。
意識がもうろうとする中、キュルケがルイズを助け起こし、指差した。その先には、横に倒れているあの牛がいた。体中焼けていて、どうやらコルベールが動けなくさせたらしい。
今のうちにコントラクトサーヴァントの儀式をっと促され、ルイズは、痛みを押して牛にコントラクトサーヴァントの儀式を行った。
全身火傷した牛は苦しげに息をしており、そこに追い打ちをかけてきたルーンが刻まれる痛みに暴れ、ルーンが刻まれ終わると気絶した。
その後、牛は水の魔法で治療され、大型使い魔を入れておく舎に移された。もちろんルイズも保健室で治療を受けた。
治療が終わり、保健室から出ようと思った時、外が大騒ぎになっていた。
走って行くと、広場であの牛が生徒や教師達を追い回して無差別に突撃して吹っ飛ばしていた。
ルイズがやめなさい!っと叫ぶと、牛は方向転換し、ルイズに向かって突撃してきた。
横からキュルケに庇われ、一緒に転がった後、牛がさっきまでルイズがいた場所を走り抜けた。しかし、キュッ!クルンッ!と急ブレーキかつ方向転換をして、再びルイズを狙う。
その牛の上から、タバサの風竜が飛びかかり、押さえつけた。
キュルケが、ルイズに、どうするの?っと聞いた。
ルイズは、とんでもない使い魔を呼んでしまったと、思った。
タバサの風竜に押さえつけられながら、ルイズは、牛に言い聞かせた。自分が主人だと。だから暴れるのはやめろと。
しかし牛は、フンフン!っと鼻息荒く、上に乗っている風竜を押しのけてでも暴れようとする。
すると、そこへ、ケンタロスだ!っと驚いている声が聞こえたので、見ると、一人のメイドが驚いた顔をしていた。
捕まえて話を聞くと、どうやらこの牛のような生き物のことを知っているようだったので聞いた。
この牛の名は、ケンタロス。
群れで生活し、三本の尻尾で闘志を高めることで、仲間同士で、あるいは大木に体当たりして強さを高める暴れん坊な珍しい牛なのだそうだ。
性格は、非常に荒っぽく、狙った獲物に激突できるまで突進してくるのだそうだ。
躾けられないのかと聞くと、シエスタというメイドは、自分の曾祖父が飼育して
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ