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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第5話 出張任務 前編
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ことだから先に言っとく。
「……昔さ、優夜ん家の着物店にあの人とそのメイドさん、そしてその父親みたいな人が来たんだよ。アリサさん用の着物を買いに」
「へぇ」「そこから告白」
「ねぇって。それで来たのはいいんだけど、問題が一つあってな」
「うん」
……さて、ここまでは話した。ただこっから先言いたくないんだよなーもう。いいやもう言おう。言ってさっさと観光しよう。
「ただ、そん時優夜ん家には、サンプルってか、カタログ替わりの着物を着る女の子が居なかった、まぁ今もだけど」
「うん、それで?」
ここまで言って、奏の顔が微妙な表情に変わり始めた。うん、早く気づいてね。
「で、だ。そん時どういうわけだか知らんけども、俺に白羽の矢が立ったんよ」
ここまで言ったらさすがに奏は気づいたか。でも。
「まだわからんか?」
「いや、大体予想は付いたけど、それなら私に白羽の矢が立たないのが不思議で」
首を傾げながら震離が呟くけど。お前あの時いろいろひどかったからな。まぁ簡単に言っとくか。
「……いやお前、あの頃の震離はどうでしたか? 覚えてない?」
「……ん、ぁ〜うん、それは響に矢が立つわけだ。ごめん」
うん、あの時のお前ひどかったからな……まぁ、そん時のお前に言っても絶対にやらなかっただろうし。俺も女装というか、それをしないといけなかったら忘れたいし。
「あ、じゃあ優夜の家にある、あの綺麗な着物の女の子って響だったんだ」
「いちいち言うな」
「だけど、可愛かったなぁ、大和撫子って言うのは、こういうモノなんだって思ったし」
このやろう……ただ、悪気がないのも分かるから、なんか怒りにくいし……奏に見せたこと無いからか、スゲェ興味持ってるし……くそぅ、必死に誤魔化したのに。
「それで? その時アリサさんと何話したの?」
「……そん時は全部優夜に任せて、俺は黙ってた。だって着物重いし、精神的にいろいろ来てたしね」
「フフフ、わかった。なんか、ごめんね。疑っちゃって」
うん、そうして。俺の心がガリガリ削れていってるから。
さて、残りのサーチャーの設置箇所は……何だほぼ終わってんじゃん。体を影にしてから、海鳴の地図を表示する。なのはさん組と、フェイトさん組、俺らの三組でサーチャーの設置にあたっているからか、予定よりも早く終わりそうだ。しかも俺らの担当分既に終わってたし。
「ねぇ、これだったら少し余裕あるんじゃない?」
「あぁ、あるけど落ち着け」
震離が隣で俺の手元のマップを見て、時間に余裕があることを喜ぶ。でもなぁ観光つっても、それほど目ぼしいもんなんて無いと思うんだけどな。確か遊園地のオールストン・シーとか有るけど
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