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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第4話 疑念
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「え、はやてちゃん知らないの?」

「……うん」

 だってなぁ、なのはちゃんとフェイトちゃんに挨拶したいって言っただけで、他はなんにも言ってなかったもん。分からなかった。

『あぁ、そうね、えっと、今日そちらに三人ほど異動してきた子がいるでしょう?』

「え、えぇ、四人居ますよ」

『……四人?』

 あれ、なんか四人来たって伝えたら眉を潜めたで? え、私なんか失礼な事を!?

(落ち着いてはやてちゃん!)

(あ、うん、大丈夫やで、なのはちゃん!)

 心のなかでありがとうと本気で思う。
 うん、あの子ら何をしでかしたんやろうか?

『あぁ、多分私の情報が遅かっただけです、はやてさん、なのはさん、フェイトさん、「緋凰響」と同じ部隊の2人には気をつけなさい』

「……え?」

正直考えてもなかったことを言われたから凄く驚いてる。だって、今日異動してきた三人に気をつけなさいって、どういう事や?

『まだ、私も確証を得たわけではないけど、その三人、あなた達の……いえ、機動六課の不祥事をどこかに報告しようとしているみたいなの』

「えぇ!?」

『ただ、報告先は本局ということを考慮したら、地上のレジアス中将ではないと思う。でもまだ安心は出来ないの』

「……それは本当ですか?」

 なのはちゃんの声が少し震えている。私やってそうや、まだ会って一日も経ってないけど機動六課の仲間をスパイだと見なしたくない。
 それはフェイトちゃんも同じようで、少し肩が震えてる。

『現にその子達……正確には、「緋凰響」「天雅奏」の二人がよく動いてるみたいね。ただ、これ以上は向こうに悟られるから調べられなかったけど……』

「……」

 正直思っても居なかった、私達の予想は地上から来た流が監視者かと思ってた、まだその可能性は捨てきれない。だけど、あの三人が……いや、響と奏が監視者だったなんて……正直凄く驚いてる。

『ごめんなさい、ただ、警戒はしておいてって言う事を伝えたかっただけなの』

「いえ、わざわざ教えてくださって」

『いえ、私こそこんなことでしか貴方達の力になれなくて……でも』

『アヤ三佐、時間です』

 アヤ三佐の秘書らしき人の声が入った。そうか……アヤ三佐忙しいのにわざわざ連絡を……

『ごめんなさい、はやてさん、なのはさん、フェイトさん、今回はこれで』

「あ、いえ、こちらこそ」

 モニタの向こうで深々と頭をさげるアヤ三佐に釣られてこっちも頭をさげる。
 頭を上げたと同時に、モニタが閉じた。同時に、この場を支配する沈黙が痛々しくて、明日から彼らとどうやって顔を合わせればいいのか分からなくなった。

 だけど、今日はそのまま解散したけど、あの
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