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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第4話 疑念
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は起きそうにないが、下手な回答は間違いだ。少し気をつけて回答しないと。

「さっきからあまり重心があまりぶれないのでな」

「……あぁ、なるほど。小さい頃から一応剣術学んでたんで。それでかと」

「ほぅ?」

 ……あれ? なんかシグナム副隊長の目が輝きはじめましたよ? 何でシャマル先生とヴィータ副隊長はそんな憐れそうな目をしてるんですか? これから売られていく牛でも見るような目で俺を見てるんですか?
 副隊長殿? 昔見たときもう少し……なんかこう、大人しいと言うか好戦的な目はしてなかったと思いますが?

「え、響さー、一応は私よりも剣術はともかくとして、接近戦は私よりも遙かに強いじゃん」

 え、何言ってんの震離よ? 何時も最前線で突っ込んでいくお前よりかは弱いよ? そして、シグナム副隊長? 何でそんなに嬉しそうに笑ってるんですか?そして、何でヴィータ副隊長達は離れていってるんですか?

「……そんなことないよ」

「えー、この前だって普通に一人でガジェットを刀で斬ってたじゃん」

「ほう?」

 ……いかん、目の輝きのランクが上がって、鋭い眼光でこちらを見ている。

「……や、お前も接近戦出来るじゃん」

「あたし杖だもん、それで剣……というか、刀持って純粋な接近戦してるの響だけじゃん」

 もうやめて!? シグナム副隊長がすごくいい笑顔になってきてんだけど!? 絶対この人普段はこんなに笑顔になること無いタイプだよな!?

 だがしかし。

「なるほど、だったら―――」

「しかし、明日には出張ですので。お互いにまたいずれ、というのはどうでしょう?」

 この提案でシグナム副隊長が止まった。

「かの有名な烈火の将と剣を交えられるというのは、自分たちの世代……剣を学んだ人にとって非常に光栄な事です。
 ですが、明日は故郷の世界に行く関係上、模擬戦には適さないと考えます。
 どうせでしたら、何もない時に全力を持って挑ませて下さい」

 一瞬医務室が静かになる。
 後ろに居たヴィータ副隊長とシャマル先生は目を丸くしてるし。

 俺の後方からはなんとも言えない視線を感じるし……。

 まぁ、これで勝負の流れになったら文句言いながらでもやるよもう。
 シグナム副隊長も目を丸くして……

「あぁそうだ。そうだったな。明日は久しぶりの帰郷だ。緋凰達も地球……日本なのだろう?」

「えぇ。流石に地元へ行きたいとは言いません。ですが、久しぶりの故郷の空気を吸えますね」

 フッと笑って視線も柔らかくなったのがわかる。

「私の興味で明日に支障をきたすのは確かに不味い。わかった、近い内にまた時間を作る。
 その時は……」

「えぇ。全力で挑ませて頂きます」

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