遠い遠い昔、遥か彼方の銀河系で・・・・・・。
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てないのと一緒ではないか?」
「理解する必要はないです」
「じゃあ、なぜシスは生まれる?人の心が絶望に打ちひしがれるとき、そのとき人間は、どうする」
「それは、人を呪いたくなります。けど真のジェダイならばそこでちゃんと正しい道に立ち戻るはずです」
「まってください」
シミが教授を制止させた。
「教授、あなたはシスではないですよね」
「もちろんシスではないよ。シェル・ワン、それがアナキンを蝕んでいるものだ。母の死はそれのトリガーだよ」
「ではなぜ、ここにお母さまを」シェル・ワンはいった。
「私はちょっと嘘をついた。アナキンがここにくるのは、ジオ・ノーシスの一件のあとになるだろう。シェル・ワン、占術の講義をさぼっておるからこんな簡単な未来予知もできんのだ」
「教授、本当のことをいってください」
「私が、母上を連れてきたのは、あのタトゥイーンでの母の死をマスターヨーダが予見したからなのだ、シスは狡猾だ。シミ、あなたの死をもって不安定なスカイウォーカーには十分すぎるほどの暗黒面への誘導ができる。正直、弟子の中でもアナキンは飛びぬけた存在だ。アナキンが何の心配もない好青年であればわたしたちは、彼をマスターにしていただろう。しかし、彼は我々の下へ来た時から不安定だった。初めて見る都市。初めて見る自分には不可解な者たち、熱くも寒くもない気候。それらが彼の恐怖をあおっていた。クワイガンは、自分の死期が近いことを知ってその発見から有頂天になってしまった。焦っていたともいうだろう。そしてジェダイとしてやってはならないことをした。我々、マスターからみればあれはシミ、あなたからアナキンを強奪したのだ。アナキンの冒険心を利用してそして実はアナキンはどうしてあなたを一緒に連れて行ってくれないのか、不思議だったのだ。それがだんだんと不満になり、憎しみにかわっていった」
「そんな、それじゃアナキンが危ないということですか?」
「シミ、分かってくれ。我々ジェダイも長い時の中で化石とかしている。失われた秘術も多い。我々には優れた弟子が必要だった。あなたの息子も……」
「分かってます。ジェダイになるといって飛び出したあの子です。わたしはあの子の心が読めますわ。あの子はただ拗ねてるだけ。わたしを失いたくないとかジェダイは規則が多すぎるとか初めから知ってて飛び込んだくせにそれらの修練に自分が負けそうなので拗ねてるんですわ。わたしはあの子の育て方間違えましたわ。小さい時から勝気で勝負事に執着が強く目先の勝利に心を奪われる。そんな子供でも私にとっては可愛くてしょうがなかってんですけどね」
「あなたは、良い母だ、賢母とさえいえる。今のジェダイ評議会に必要なのは英雄ではありません。良き母です。今、若い弟子たちの中で慢心が流行しています。マスターの批判を聞かないで己の能力だけで
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