遠い遠い昔、遥か彼方の銀河系で・・・・・・。
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たのかも。精神性を考えると棒や剣といったものがジェダイには合っていた。フォースについても精神性の極限のところに万物に眠る力を呼び覚ますことによって得られる力であった。よいかミディクロリアンの数値などはどちらかといえばシスの教義だ。シスはどこまでも個々の潜在的な力に固執しておる。古代のシスたちは、生まれながらにしてフォースを操る民族であった。そこに暗黒面に落ちたジェダイが神となり、今日のシスになった」
「しかしな、やつらはフォースというのは万物全てに宿る力であるということを見落としてしまった。あやつら、この砂漠の砂の一粒にまでフォースがみなぎっておることを知らぬ。霊界の深奥にフォースの巫女たちがいることもやはり知らぬ。奴らはすでに自身を地獄と呼ばれておるところに落とすことによってフォースを得ている。シスの門をくぐるものは多くの生を奪うことによってシスの第一段階を得る。おまえはそっちへ行っていかん。よいか、今からフォースと呼ばれている力の本質を見せる」
アルバトロスはタトゥイーンの砂漠の砂を一握り救った。それをただ風に舞うのを任せるように散っていくのを見ると。次の瞬間驚くべきことがおこった。
一面の砂漠の砂が光り輝き始めた。白くまばゆい光放ち始めた。
アルバトロスは、最初は低くろうろうと歌い始めた。そしてそれはだんだん甲高く猛り奮い起こすように厳格な呼びかけとなってあたりに木霊し始めた。アルバトロスの体は宙に浮かび、自前の七本のライトセーバーがアルバトロスを中心に回りだし、そして一本の流木から作られた杖が中心になってアルバトロスが天を指さすと、空はにわかに曇り暗雲が雷鳴ととともに嵐を起こした。砂漠の砂は巻き上げられ光の竜巻となって荒れ狂い始めた。
目の前で起こっているすさまじい光景を目にしているシェル・ワンはこの周辺に聖なる意思をそこかしこから感じる。もはやアルバトロスの体は白く輝き始め、声は何かの生命の雄たけびのように響き渡っている。そしてそのもっと上空から透明な光がいくつもアルバトロスのところへ集まっていく。そこには確かにクワイ・ガン・ジンの姿まで見えた。なにか聖なる存在、巨大な何かそんな存在が自分の目にもフォースにも感知できないが唯一魂の深奥だけがそれを知覚できた。自分の魂が喜びに震えている。
「シェル・ワン!これがフォースの本質だ!万物全てに宿っている力を呼び起こせばいまここにこそ神はおられり!ここに邪悪なるものは一切はいってこれん!よいか!魂で感じ取れ!そしてそれを宿せ!お前の中にこの力を流し込め。さあ、感じろ。心のままに!」
「師よ、そして精霊よ、神よ、万物よ、私はいまこそ悟り得ました。ありがたき幸せ!まことのよろこび!至上の慈悲!私はここに体得しました!」
するとそれらは緩やかにまるで全てが眠りについていくように閉じていった。
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