暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第3話 模擬戦
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を二人に撃ち当てる。

 ここまでは良かった。ここまでは良かったんだ。ただね。ただ、当てた瞬間「やったか!」なんて思うんじゃなかったって今本気で思っています。だって――

「イタタ……びっくりした」

「すごいや、響!」

「……マジで?」

 結構本気でやった筈なのに、衝撃で軽く吹っ飛んだ二人が、何もないように起き上がってきましたよ。しかも。

(まーたヒビが入った……)

 刀にヒビが入ってるのを見つけて軽いため息を吐く。考えられる原因は、スバルとエリオの攻撃を受けて弱ってたんだろうね。しかも、俺の攻撃で罅が入ったんだろう。

 まぁ、それは大して問題じゃない。よくあることだし、刀を再現しただけのバリジャケの延長線みたいなもんだしね。で、問題が。

「……フロントなんてするもんじゃないな」

 小さく呟いて、エリオとスバルを見据える。うん、突破力、防御力。何よりも瞬間火力は向こうのほうが上だし。うん。無理じゃね?
 いやぁ、うん。別にさぁ。俺がフロントアタッカーなんて柄じゃないのはよく分かってんよ。本職の人には勝てないんだろうなー。あいつらみたいに突破力無いしなーって自覚してるけどさ。これはちょっと辛いなー。

「ビックリしたけど、行くよストラーダ!」

「マッハキャリバー!」

 目の前で二人が武器を構えるのを見て、思わず舌打ちをしてしまう。理由は単純。多分俺じゃなく震離の場合ならアレでダウンをとって且つバインドで拘束まで入れていたかもしれないからだ。それに比べて俺はというと完全に背後をとって攻撃まで加えていたのにダウンは愚か、大したダメージを入れられていないからだ。
 正直な所、もうなんかお兄さん泣きそうなんだけど、もうこれだからA-はとかって言われるんのちょっと嫌なんだけど。まぁ、そんな事よりもさ!

 ホント、どうしましょう!
 


 ――なんて言うのは冗談で。

(響、援護居る?)
 
(奏がいてくれるだけで十分かな。流はこのまま後ろへ移動で炙りだして、震離はそこに攻撃を打ち込む。俺と奏はここで二人を足止めってか、スバルをそっちに行かせるからバインドかなんかして、俺はエリオを落とすから)

 武器を構えた二人が俺目掛けて突っ込んでくる前に、奏達三人に指示を飛ばす。正直返答とかにも答えてあげたいけど、それよりも先に。

「「おおおおお!」」

 スバルとエリオは俺との間合いを一気に詰めて、それぞれの攻撃を繰り出してきた。まず体を半歩右にずらして、スバルの拳を回避。同時に、エリオの槍の攻撃を罅が入った右の刀で受け止めて、そのまま受け流す。
 同時に刀が砕けると同時にわずかにエリオの体勢が崩れて、その隙をついて再び二人の背後を取る。
 正直このまま一撃を加え
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