暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第3話 模擬戦
[18/19]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
多分今のエリオ達はそんな感じなんですよ、フェイト隊長の力に少しでもなりたいって、少しでも支えてあげたいって、きっと、だから隊長の前では少しでも一人前に見て欲しくて背伸びするんだと思いますけどねー。
 エリオは年の割には早い反応速度に、キャロなんて封印処理出来るなんて同世代に比べると十分凄いですよ」

「私はもっと自分好きなことして欲しいんだけど……」

「それがエリオとキャロのやりたいことなんですよ、フェイト隊長だって、大好きな人の役に立ちたいってすごく頑張ったことはありませんか?
 ちなみに俺はあります。頑張って出来ないことが出来るようになったら喜んでくれた人がいましたし」

「……」

 コクンって無言で傾くけど、なんかさっきに比べて一気に影がこゆくなったぞ!? どういうこっちゃ!? やっべぇ、PT事件は概要でしか知らんのよなぁ……と、とにかくだ!

「つまり、今はあの二人をゆっくりと見守るべきですよ、いざとなればフェイト隊長がフォローすればいいんですし。
 なのはさんや、はやてさんっていう親友もいらっしゃるんですし、ね?」

 ……おぉ、我ながら結構綺麗にまとまった。だいたい子供の頃ってある程度好きにさせるもんだ。やめなさいっつってもやめないのが大概だし。何より心当たりどころか、隠れてしてたし。

「うん、そうか、そうかも、ありがとうね響?」

「はぁ……」

 わー、初めて悪意ゼロの笑顔見た気がする。どういうわけか俺の周りって何か変なの多いし。なんか変なのって考えた瞬間、頭ん中に涙目の奏が写ったのは気のせいだ、絶対そうだ! だから、頭ん中で、ヨヨヨって泣くなよ!?

「どうしたの響?」

「……いえ、なんか変な電波が……」

「え?」

「……なんでもないです」

 とにかく、これでもう睨まれる心配はない。多分もう無い筈だ!
 ……まぁ、このために時間割いたし、飯でも食いに行こう。噂が広まってなければいいなぁ……だけど。

「……無いんだろうなぁ、やっぱり」

「どうしたの?」

「いえ、こっちの話です」

 奏と震離の目が変わらなかったらいいけどな……はぁ、面倒だ。そんなこと考えながら、残ったコーヒーを飲み干す。うん、ぬるくてまずかった。

 しかし……てっきり疑われてるかなと思ったが、それは流の方なのか。単純に泳がされてるのか……まだわからんな。

 PT事件、闇の書事件を解決させたハラオウン家の一人で、次世代のトライアングルの一角。
 ハラオウン家の人達はあまり接点の無い俺たちですら名前を知ってる。俺の事情で調べてた件には必ず艦長か執務官のどちらかの名前が出てたし。
 
 ……この一連のやり取りが、俺を推し測る事とすれば、あえて道化を演じた可能性も無き
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ