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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第3話 模擬戦
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よ!!」

 ……何でこんな短いこと聞き出すために数分掛けたんだ俺? 一応数分つってもコーヒーがぬるくなるまで掛かるってどういうこっちゃ?だけど、頑張った俺、超頑張った俺! 俺の中の全米が拍手喝采してるよきっと!
……まぁ、そんなことよりも。

「というか、何でさっさと聞かないんですか? 聞いてくれたらすぐにでも答えましたのに?」

「その、どう聞いたらいいか分からなかったし響とはあんまり話した事無かったから」

「……そりゃ初日で、いきなり睨んでくる人間と積極的に話したいですか?」

「はぅっ!!」

 うわぁ、なんか俯いて暗い影まで出来だ。
 なんか頭ん中に煌が出てきて、「そういう時は優しく抱きしめるんだぜ?」って言ってるけど徹底的に無視だ。
 なんか、慌ててるけど無視だ、絶対実行しないからな!?

「んー……俺もあまり話してないのでなんとも言えないですけど、あの二人普通にフェイトさんになついてるように見えるんですけどね。フェイトさんが何か告げる度にどことなーく二人共嬉しそうでしたし。
 大体、俺の方なんて初日だから気を使われてる可能性のが高いんですから」

 普通にフェイトさんの姿見かけりゃ終始ニコニコ笑顔だし、多分天地がひっくり返ってもあの反応だと絶対に悪く言いそうにない……って、なるほど。だからか。

「エリオもキャロもいい子だよ、だけどこんな所に来ても弱音も言ってくれないし……でも、何だか固い所があるから」

 わーい、震離の親父さん見たいな反応じゃん。というか子離れしない親との会話になってきた。
 まぁ、多分褒められたいってか、立派になったね?とか言ってもらいたい二人と甘えて欲しい親みたいな感じか? 
 というか、曲がりなりにもここってば、はやてさんが建てた部隊なのに、こんな所って……案外エグいな。

「……やっぱり、私じゃ……」

「……ぅぉ」

 なんか、うつむきながら泣いてんじゃないかって思うくらい肩が震えてる。不味いこのタイプ一回ショック受けると、落ちるとこまでショック受けるタイプだ。じゃなきゃほぼ初対面の俺相手にこんなとこまで言わないだろう。ていうか、なんか小さくて聞こえないけど、自分で自分を追い込んじゃ不味いだろう。それ以前にこんなトコロ誰かに見られたら……はっ!? 屋上の扉がパタンってしまった……終わった……えぇい、こうなりゃヤケだ!

「フェイト隊長は今年で何年目でしょうか?」

「……やっぱり……うん? 入った時? 確か9歳だったかな」

 ……マジ? 十年てかなりの先輩じゃないですか。それで今更悩むんかい、なんか子育てし始めた人みたいだな……父親側の。

「その時の隊長はやたらと頑張ろうとしませんでした?」

「……うん、した……」


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